王国の南の外れに住む田舎令嬢であるウルフィアズ男爵家のコリンナは、王太子殿下の婚約者に迎えたいので王城へ来るようにという書状を受け取る。けれど、一家の誰もがこの呼び出しには裏があるとしか考えていなかった。コリンナは王太子殿下と接点すらなく、
ウルフィアズ家は社交界での一切の社交をしていない。何より、一族の誰もがウルフィアズ家の者が『この国の貴族家と婚姻を結ぶことなど有り得ない』と考えていた。何故なら、彼らは『獣人の血を濃くひいたこの国唯一の貴族』だったから。
狼獣人のおてんば令嬢と、初恋の彼女を逃したくない王太子のお話です。
呪われた王国シリーズの10作目です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 13:19:13
20479文字
会話率:36%