桜の花が咲き乱れるとある春の日のこと。
当時小学生だったあたしの隣の家に同い年の少年が引っ越してきた。
彼の名前は朔。根暗でいじめられっ子なあたしと友達になってくれた心優しい男の子。あたしは彼のおかげで久々に笑顔になれた。
それあた
しの淡い初恋の始まり。幼馴染で誰より頼れる人で、いつか告白するんだと決めていたのだが、七年後の春に彼は引っ越していってしまい、あたしの初恋は幕を閉じた。
――はずだったのだが、さらに数年後の桜が咲く頃の季節、彼と再会することになって……?
※この作品は武 頼庵(藤谷 K介) 様主催の『第3回初恋企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 19:00:00
7700文字
会話率:24%