「誰彼構わず人を助けたくなるのはあなたのいい所なのかもしれないけれど、それが巡り巡って私を傷つけているってことになんで気づいてくれないの? そんな善人すぎるあなたが嫌だったの」
日頃から善行を心がける俺と帰山言葉の関係は彼女のその言葉に
よって終わりを迎える。
そんな俺の前に現れるのは、自分が過去に行った善なる行いによって引き合わされた一人の女の子だった。
「あなたに会いに来ましたよ、約束の通り」
太陽の光を反射させるかのようにキラキラと輝くブロンドの髪が春風に揺れて波打っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-12 15:10:38
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会話率:49%