かつて世界には、世界三大貴族というものが存在していた。
「ラックヴァイア」家、「サンカトルク」家、「レイズリー」家。
表の仕事は「ラックヴァイア」と「サンカトルク」が。
裏の仕事は「レイズリー」が行う。それで世界は成立していた。
「レイ
ズリー」は、どんなに惨い仕事でも、従順に、簡単にこなした。
そんな彼らの武器は、人形だった。彼らは人形を手足のように操り、
標的を消していった。
しかし彼らは危険すぎた。だから、他の二家によって滅ぼされた。
たった一夜にして。
それから千五百年。
家族を失った青年、デュライアと、わずかに生き残った「レイズリー」の末裔たちが織り成す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-18 19:00:00
27862文字
会話率:32%