「消えろ、お前には生きる価値がない」
───これは果てしなく常識外れな、おとぎ話。
勇者が存在せず、されど魔王が生誕した異界の大地シャーレンズロード。
そこに現れる魔術師達。
中でも有力な家系ーーローズ、ニーア、ケイロット、クレイグルー。聖
家大四系と呼ばれる名家出身の彼らは魔王討伐の目標を掲げ、シャーレンズロードを聖戦の地として旗を立てた。
それから十年後。
治安が崩壊寸前の世界で、パーティーメンバーから「お前は今まで荷物持ちとして使ってやったが、もういらん」と言われて追放された一人の荷物持ちは、絶望と共に一人旅を始めーーある地に辿り着く。
その大地の名前はシャーレンズロード。十年前に魔王によって滅ぼされた荒野であった。その荒野で魔物に襲われていた少女を助けようとする弱すぎた彼だったが、旅をする時に馬車の運転手である商人に貰った銀の腕輪に宿っていたある力が覚醒する。
名前を【魔王憑依】。その正体はこの世に存在するスキルの中で、最強の力であるモノだった。
*主人公の覚醒は三、四話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-27 22:01:06
38163文字
会話率:29%
『スキル』――それは固有の力であり、冒険者においては最も重視されるものだ。 強力な『スキル』を持つものとそうでないものとでは、実力に天と地ほどの差が生まれ、弱い『スキル』を持つものは冒険者の間では侮蔑の対象であった。 冒険者であるフェイト
・レイグルートの『スキル』数あるスキルの中でも最弱に分類される【空間把握】。 まるで戦力にならない『スキル』であったために、フェイトもまた侮蔑の対象であった。最底辺のFランク、最弱の冒険者という烙印を押される。 一方で、フェイトと共に冒険者を志した三人の幼馴染み達は『スキル』の中でも最強格と呼ばれる『エクストラスキル』を持ち、冒険者として華々しい戦績を築いていた。 「もう俺のことは放っておいてくれ」――幼馴染み達との久しぶりの再会によって崩れてゆく関係、そこから始まる彼の本当の冒険譚。 力なき彼はスキルの進化によって最強の冒険者への道を歩み始める。 R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 09:52:08
64047文字
会話率:44%
シャロン姫は体の成長が遅い事がコンプレックスの姫君。義理の兄であるレイグルス王子に対し密かに思いを寄せていた。音楽会後の舞踏会でそのレイグルスの命が狙われ、彼を助ける為に剣を掴んだ時彼女の運命は変わる。 王道展開なストーリーです。 小説を書
くのも発表するのも初めての初心者で、文章に稚拙な所のあるかもですがお手柔らかに願います。一応R15です。 表現上残酷な描写が入りますのでご注意下さい。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-16 01:25:50
7102文字
会話率:25%
蛇足と蛇翼。無駄なものを得てしまった、二匹の蛇のお話です。
最終更新:2013-07-20 20:28:11
381文字
会話率:34%
老人が語る物語の本当の形とその意味とはそして物語の解き役となる、どこかやる気の無い主人公レイグルが、いざという時に見せる男らしい姿。レイグルと一緒に深く話に関わる一国のお姫様アリーナの可愛らしさが場を盛り上げます。二人の関係の進展や周りに居
る多くの存在が、一つの物語を作る。これは様々な物語が絡み合うある異世界の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-04 20:04:15
2240文字
会話率:68%