剣も魔法もあった世界、傷つき、次元を超えて流れ着いてきた一体の「名状しがたきモノ」がその世界の原住民と共に作ったとされている国「ムアト」
かつてその国は、王位についた名状しがたきモノの下で大陸のすべてを統治し、市民を統括し、強盗も争い
もない夢のような国を作っていた。
しかし、王が死んだあとはその夢のような支配体制は続かず、市民たちは名状しがたきモノの娘五人をそれぞれの王として立てることによって国を赤、青、緑、灰、黒の5つに分けてしまった。
それぞれの国の者はいがみ合うも、王同士が姉妹であることもあってかお互いがお互いに手を出すことはない状況でいた。しかし一年前、灰の国の軍が緑の国を攻めるという事態が発生。理由は一部灰の国の人間を除いて誰も知らないが、それによってお互いの確執はどんどん表面化。
五国戦争の時代が始まるのだった。
そんな世界を生きようとする行商人リョーギは表の顔は普通の魔法アイテム商人、しかし本当は名状しがたきモノが残したとされる「昔のアイテム」専門の道具屋兼マニア、商業を続けながら人助けの旅をしていく中で、五国戦争の経緯と真実を知っていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-25 20:53:20
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会話率:17%