巳葺山の事件から十日。登山計画中に聡史の発案で決まった海合宿に向う神崎翔と仲村聡史は伊那美濱の駅で再び嵐に遭遇して目的地『須佐之原海岸』へのバスが運行不能となってしまう。
一方、横浜に残った雫は謎の『声』と不可思議なビジョンを受け倒れてしま
う。
雫の不調と同時期に伊豆半島東海岸から相模湾沿岸と三浦半島、房総半島の沿岸部で同様の幻聴と幻覚を見た多数の人間がその影響から錯乱状態に陥ってしまう。
特殊事例と判断され、秋月楓が呼ばれ事態の鎮静に動くが、その症状を診た楓により過去に世界規模で起こった類似事例を指摘され深山を通じて青嵐学院大学に調査依頼を行う事となる。
調査依頼を受けた水橋寛美により約百年前の大正期に寛美の曾祖父である水橋創玄教授が纏め、歴史の闇に葬った「調査書」が存在することが発覚する。
雫の介抱に現れた森澤麗香と、幻聴の除去法を教えにやって来た楓の弟子である深山忍を交え青嵐三女神により、隠蔽された「報告書」の発見と解読が成される。
嵐の海岸から山越えの道を選んだ翔達は途中、不思議な空間に入り翔が『神託』を受けそこで倒れていた少女をすくって空間を抜け出る。
再び幽玄世界とまみえる事になった翔達に待ち受ける出来事とは・・・
朧シリーズ第二段
※この作品は(株)東京創元社 著者 H・P・ラヴクラフト 訳 宇野利泰 「ラヴクラフト全集2」に掲載されている『クトゥルフの呼び声』をモチーフ・アレンジしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 18:00:00
255941文字
会話率:37%
この物語は、H.Pラヴクラフトが一九二〇年に執筆し、同人誌『レインボー』の一九二二年五月号に発表され、半商業誌『マーヴェル・テイルズ』の一九三四年五月号に掲載の後、『ウィアード・テイルズ』一九三九年六・七月合併号に再録された『セレファイス
』を現代風にアレンジしたものです。
執筆にあたりまして創元推理文庫『ラヴクラフト全集6』(訳:大瀧啓裕)、PHP研究所『クトゥルフの神秘 銀の鍵』(監修:朱鷺田祐介 )を参考に致しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-11 23:19:28
3658文字
会話率:26%
神原泰明(かんばら・やすあき)の未発表原稿が見つかったと知って、「僕」は神原家を訪れた。
16歳の思い出と、それから紅茶とクロワッサン。
猫のギンが目を覚ますとき、何が起きる?
『青い回廊と西王子家断絶次第』、『猫のゆくえ』の後日談。
薬剤師K名義ブログ『imagination note』との重複投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-26 12:00:00
5678文字
会話率:51%