親に捨てられ、施設で15年間育てられてきた少女、「先導 綾女《センドウアヤメ》」。
暗い性格で引っ込み思案、だけど身長は175cmと長身であるため、中学生時代は「木偶の嬢」や「八尺様」とあだ名がつけられ虐められてきた。
鬱屈とした毎日の
中、彼女のストレス発散方法はカラオケで目一杯歌い──シャウトする事だった。
大好きなラウド系ロックバンドの曲を、長年練習し続けてきたおかげで出せるようになったデスボイスで叫びまくる中、そんな彼女の歌う姿を見て突然入ってきた同じクラスのギャル 、
「春野 琴音《ハルノコトネ》」。
「すごいっ! 先導さんってcoldrain歌えるんだっ!」
「WHaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!???」
唐突に入ってきた彼女は綾女の手を取り感嘆の声を上げる。
対する綾女はホイッスルのような絶叫をあげるが、そんな彼女の事などお構いなしに、底抜けに明るいラウド系陽ギャルが綾女に告げる。
「ねぇっ、先導さん。うちと一緒に、バンドしない?」
「えぇっ!? 私がバンドを!?」
心の底から湧き上がるような激情、轟音。
それをかき鳴らすのは──4人の女子高生。
「普通」とはかけ離れた女子高生4人が、界隈を賑わせるバンドとして名を馳せてゆく、青春「ラウド系」バンド物語!
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アニメやマンガ、ラノベ等で「ガールズバンドもの」は数あれど、「ガールズラウドロックバンドもの」って一つも無くね???
そこにずっと引っかかっていて、いてもたってもいられずに書いちゃいました。
初めて書くジャンル(※音楽+青春もの)という事もあって執筆に時間がかかっていますが、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
※次更新は2025年1月1日。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 00:10:00
43408文字
会話率:32%
東京から山形県に引っ越してきた高校一年生の気弱な男の子「阿久津 深咲」(あくつ みさき)は、自分をうまく出せないことにコンプレックスを覚えていた。そんな中、入学式の日にひょんなことから派手髪お姉さんの「志保」と不思議系弟の「航」と出会う。
深咲は彼ら姉弟と交流する中で、自分を表現するための『武器』に気付き始める。それは、深咲の大好きな「ロックバンド」であった。志保の強烈な高速ツーバスドラムと、航の独特のグルーヴを魅せるベース。そして、深咲の唯一無二の『武器』が、周囲の人間や世界に宣戦布告する。
田舎者による人生賛歌。青春を破壊して、彼らは成るべき者へと進化する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-31 23:36:26
5213文字
会話率:50%