中世の初期(8~9世紀)。ヨーロッパ北方の島の歴史を土台として紡いだ、架空歴史ストーリー。
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霧と灌木に覆われた島・エリ島では、多くの大豪族(=小王)達が、土地と権力を競う争いを繰り返していた
。
その日。
隣国との会戦に向かっていた小国・リートムの青年王・アーサフに、急報が入った。
留守中の自国に突然、蛮族のバリマック族が侵攻し、王城を奪取してしまったのだ。結婚したばかりの妻・イドルもまた城内に囚われ、いつ殺されるかも分からない状況になってしまった。
どうすれば妻を救出できるのか? 城と国を取り戻せるのか?
焦燥するアーサフの前に突然現れたのは、カラスのモリットと名乗るコソ泥の少年だった。
モリットは、怖ろしいほどに冴えた思考力と行動力、そして奇妙な魅力を備えた少年だった。その圧倒的な力量に驚いたアーサフは、彼を使って妻を救出することを思い付く。
『あのコソ泥は得体が知れない、信用するのは危険過ぎる!』
そう止める家臣達を振り切り、彼はモリットと二人で、強引に王城へと向かう事を決めてしまう。
妻の無事――。
城と国の奪回――。
自らに王の質が無いとの劣等感――。
そして何よりも、『本当にモリットを信じて良いのか』?
様々な不安や卑下や疑念やらを抱えながら、アーサフは妻の救出のため、王城への困難な帰還の途についた。……
生真面目ゆえに、自身が王である事を認められない主人公。
どこまでも捕えどころの無い、しかし圧倒的な力量を誇るトリック・スター。
二者が信頼と不信、憎悪と愛情を対立させながら進めてゆく、お姫様救出、そして祖国奪回のストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 17:01:13
172590文字
会話率:46%
2031年、北アメリカ、アジア南部、ヨーロッパ北部の三か所で確認された未確認生物「魔物」の出現から16年。統一政府は一般兵器が効かない魔物勢力に対し、魔力を用いた攻撃で魔物を滅する魔術師の組織を設立することで対抗していた。そんな中、組織に所
属する魔術師のクロに、新種の魔物の調査依頼が届く。クロは調査の為、同部隊の魔術師たちと共に出現地域を調査するが、その魔物にはある秘密があり…?近未来を舞台としたSF魔法ファンタジー!更新は若干遅めかもしれませんが、まったりやっていこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-24 09:10:02
41587文字
会話率:59%
大晦日の夜。ヨーロッパ北部の片田舎、小さな古城ホテルの一室で、雪村舞は一人待っていた。兄紫月を。だが強い寒波に見舞われ、交通網は大混乱に陥っていた。一人で待つのは、いつものこと。どんな夜でも、どんな朝でも。
AYAからの新年のご挨拶、になる
かどうか。かなり荒削りな短編ではありますが。
皆様の、新しい年のご多幸をお祈り申し上げます。本年も宜しくお付き合いをお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-02 18:49:22
13943文字
会話率:37%
西暦20XX年、突如ヨーロッパ北部に落下した巨大隕石。同時期に発生した謎の黒霧と正体不明による
、生命体(コロシガミ)の襲来によって絶滅の危機を迎えた人類。しかし、必死の反攻と数多の奇跡によって窮地を脱したのだった。
あれから三十年。エ
イビルとの均衡はとうの昔に崩れ、すでに人類は3つの都市へと押し込まれていたのであった。再び訪れた絶滅の危機に現れた希望の光のもとに、侵略者(エイビル)に対するレジスタンスを誓った人たちの話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-11 12:00:00
3792文字
会話率:33%