これは、破滅の物語の序章――。
古代日本で、とあるムラを治めていた祈祷師の少女マオと、その付き人であるイチコ。
ある日、マオは祈祷中に不穏な暗示を見るが、直後ムラに大国・ヒノイリノクニの使者がやってきて、このムラをクニの領土にするよう要求
してくる。
突然の話に混乱し、意見が分かれるマオや他のムラの要人たち。
その頃、イチコはクニからやってきたという一人の少年と出逢う。傍若無人な彼の物言いに一時は腹を立てたイチコだが、彼の真の思いや純真さを知り、次第に惹かれてゆく――。
拙作『ユメ見る魔法少女』シリーズ、「浄化の力」の章にも登場したマオとイチコの両名を中心に、魔法少女の要素を抜きにして描き直した歴史的小説。
(※時代設定には多分に作者の想像が含まれます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 00:20:21
62268文字
会話率:50%
壊滅したムラの生き残りを率い、今は新天地で巫女として暮らすイチコ。
神とつながる少女が恋したのは、神など信じない科学少年だった!?
寛容な聖人と偏屈な変人
ロマンチストと現実主義者
慕われがちと疎ましがられがち
正反対に見えながらも、
惹かれ合ってゆくイチコとトワリ。
でも、ムラのリーダーであるトワリの兄との関係も気になる?
『ユメ見る魔法少女シリーズ』のスピンオフにして、異世界・歴史ラブストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-15 16:47:36
66394文字
会話率:58%
『ユメ見る魔法少女』シリーズ前日譚。
シリーズでも重要な立ち位置を占める聖なる存在・マオとイチコとの出逢いと、トモエが魔法少女として成長するために必要不可欠な「ある力」を手にするまでのエピソードです。
本作を交えた前日譚を「エピソード0
」として随時公開中ですが、こちらの方が先に制作が進んでしまったので別で公開することにします。
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(ストーリー)
夏休みの宿題で、街の歴史について調べることになった鶴洲トモエは、図書館のインターネットで見た「遺跡出土」の記事になぜか心惹かれる。
そのことをユメのセカイの住人・平沢 星夜に話すと、星夜は「夏休み体験学習」と称して、その時代へのゲートを開けてくれるのだった。
時代の壁を越えたトモエ。
そこで出逢ったのは、戦を終えた男たち、彼らが暮らすムラ、そしてそのムラを治める祈祷師の少女・マオとその付き人イチコだった。
マオの友達としてしばらくムラで暮らすことになったトモエだが、ムラの中には悲しみや憎しみ、欲望、疑心暗鬼といったあさましい人々の心が充満していた。
そして、その悪しき情念は、悪意に侵され凶暴化した魔の獣・邪獣を生み、人々に襲いかかる。
魔法少女として邪獣と闘うトモエ。
しかし、倒すことはできず、かえってやられそうになってしまう。
実は、「邪悪なものに侵されし哀れな者」を鎮めるためには、知られざる“秘密の力”が必要だったのだ――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-02 00:18:23
36097文字
会話率:53%