「何で私はお面を被っているの?」
焦りで汗ばんだ手を顔に這わせると、陶器の冷たく硬い感触がした。しかし、何やらおかしい。耳にかけているゴムはなく、お面をはずそうと引っ張っても外せない。
《どうして おかあさん……》
《ねぇ、おかあさ
んは わたしを あいしてくれてる?》
《がまんしなきゃ》
《きっと おかあさんが よろこんでくれる》
忘れていた過去の声。
私の本当の感情。
お面が外れた瞬間、愛されたくて泣いていた私は消えた。そして、産まれたのは歪で艶やかな新たな私。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-03 23:55:43
5305文字
会話率:20%
監禁されていたらしい少女の真実とは…
ヤンデレチックなちょこっとしたお話を書きたいなーって。まぁそんなにヤンデレでもないので是非。
ヤンデレ好きな方にはもの足りないかなって思います。
最終更新:2017-04-22 16:57:25
1590文字
会話率:36%