宇津井シンジは法律事務所に勤務している。上司に扱き使われる日々にあるが、スマートに淡々と仕事をこなす有能パラリーガルだ。
「お前、上司にイヤガラセされてんのか?俺の上司は最っ高にかっこよくて頭よくて優しくてかっけぇぞ」
ある夜、焼き鳥屋で無
遠慮に話しかけてきた金髪・鼻ピアスの黒埼六華と二軒目へ飲みにいき、そこから途切れた記憶。翌朝、目を覚ましてみれば同じベッドで眠っている六華の姿が。その背中には艶やかな牡丹が……。
「しんちゃん、俺の背中の牡丹の蜜、吸おうとしたのよ?」
兄と共に闇金事務所を切り盛りし、重度のブラコン属性でもあった六華。根は真っ直ぐで飾らない年下の彼にシンジはどんどん惹かれていく。
「俺、蝶々の匂い、好きなんだわ」
「ふぅん。黒埼君は鼻がいいんだね」
「俺の嗅覚ってやつぁマジですげぇぞ」
「蝶はどんな匂いがするのかな」
「しんちゃんみてぇな匂い」
「ふぅん。俺みたいな……、……、え、俺みたいな?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 23:20:00
74143文字
会話率:49%
以下概要、本編共に暴力的な表現、グロテスクな表現、同性愛的表現、性的な表現(15禁程度)が多用されております。苦手な方は観覧をお控えください。
砂漠の街で軍人を目指していた少年「エイト」は、幼馴染の女の子「デミ」と結婚の約束をする。
しかし学校を卒業したデミは、豪商の邸宅の使用人となるために家を出ることになってしまった。
学校をなんとか卒業したエイトは、頭の出来が足を引っ張り軍人になることが出来なかった為に、彼女を邸宅から救い出すための策を考え始める。
考えながらも自然と足が向いたのは、デミが働いているであろう邸宅の前。
エイトが助け出そうと誓ったその邸宅には、以前から「働いている人間が消える」という噂があって……
現在掲載中の別作品「紅き絆の狂犬達」で登場した、砂漠の陸軍側の過去話です。
外伝的作品にはなりますが、「紅き絆の狂犬達」を読まなくても、こちらだけでも楽しめるようになっております。
この作品はボーイズラブ(BL)作品になります。
本編中にはヒロインも存在していますが、最終的には置物となる予定です。
ヒロイン(女性)とは序盤は両想いですがラブラブしません。
軍人の老人に憧れてしまったヤンチャ受けが、大人(過ぎる)な攻めに子供扱……愛される構図になっており、そこに当て馬達(ヒロインもここ)が絡みます。
現在、カクヨム、魔法のiらんど、pixiv、個人サイトにも掲載中の作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-02 17:35:35
99784文字
会話率:42%