若いころ、私は先生の本に触れて、あるときから、それが自分への手紙だと思うようになりました。
先生は昭和初期に、道徳の科学的研究、つまりモラルサイエンスの確立にむけて取り組んだ、日本における先駆者です。
しかし、戦争をへて社会が激変
したこともあり、先生の業績は忘れさられたように感じます。
歴史から消えた偉人の一人なのかもしれません。
この物語は、私が感じ取った先生の心を自分なりに再構成してまとめたもので、私の生き方の指針であると言ってもよいでしょう。
生き方は、それぞれの人が自ら選びとっていくものですが、この物語を読んだ人に新しい風が吹くことを願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-12 08:30:07
26305文字
会話率:5%