舞台は昭和七年の帝都東京。
未だ豊かな自然に囲まれた世田谷に、とある旧家の病院が存在した。
結城啓之助(ゆうき けいのすけ)は叔父が経営するその病院に、戦地で負った傷を癒しに訪れる。
七年振りに会う結城家の人々の変貌ぶり、病院内で起き
る奇妙な出来事。
「この屋敷はどこかおかしい」
暇を持て余していた青年は、興味も手伝いある頼まれごとを引き受け調査を始めた。
──それはやがて禍々しい真実へと、彼を導く事となる。
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64302文字
会話率:45%