「いつか私も異世界に転生して、メインヒロインになって見せるわ!」
日々物語のメインヒロインになることを妄想ながら夢見ていた、モブキャラの町子。
ある朝目覚めると、そこは銀色の雪が舞う『童話物語の世界』でした。
「ついに私もメインヒロインに
なれたのね!」
ですが、町子が転生した世界とは……『マッチ売りの少女』の世界だったのです。
「そ、そんな……念願のメインヒロインに昇格したっていうのに、まさかバッドエンドの本場『マッチ売りの少女』の世界を役割を宛がわれるなんて……一体どうすればいいのよ!!」
他の物語でしたら異世界から転生して来た者として、そのチート知識をフル活用することで、どんな困難でも回避する自信がありましたが、ただマッチを売り妄想の果てに……やがて死ぬ。
それだけの物語では、いくら異世界から転生し『マッチ売りの少女』の結末を知っている町子でもどうすることもできません。
ですが、発想の転換で町子は『それなら……マッチを売らなければいいんだわ!』っと謎の解釈をして、そのバッドエンドの運命を回避することにしました。
そんなifの物語「もしもマッチ売りの少女が転生者だったら…… 」を独自視点で描《えが》きます。
※挿絵はフリー素材折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-24 00:17:32
4230文字
会話率:49%