気が付けば荒野に立っていた。
手には何故か大口径の拳銃、コルトガバメントを握り締めている。
タクムは困惑する。
つい先ほどまでは部屋に居たはずだ。移動した記憶はない。
だというのに見渡す限りに広がるのは、枯れ木や疎らに雑草が生えただけの大
地だからだ。
そんなタクムの感情を他所に、携帯電話から着信が入る。
アイ――人工知能を自称するその声の主曰く、ここは生体兵器(クリーチャー)が跳梁跋扈する異世界だという。
当然、タクムは信じない。なんかもう色々と信じたくない。
しかし、辺りは見渡す限りの荒野であることは間違いない。
「これは、ゲームだ」
そう思い込むことにした。
そうしてタクムは鋼と弾丸に支配された危険な世界へ飛び出すのだった。
スルメ様よりイラストいただきました!
<http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=35624132>
幸原 杏奈様より、更にイラストをいただきました!
<http://8355.mitemin.net/i75215/>
ありがとうございます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-01 07:00:00
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