剣と魔法が存在する異世界。緑豊かな山々と大小様々な湖沼の恵みを受けたドゥンスト王国。
お飾りの王太子妃オティーリエは、結婚半年にして未だに伽が無い夫と役立たずと蔑む貴族達に挟まれ息苦しい毎日を送っていた。歯がゆい思いをしながらも、王太子との
関係改善のためにとオティーリエは王太子宛てに手紙を書くのだが、未だに返事は届かなかった。侍女達に励まされながらも、焦りを抱き始めていたオティーリエは書庫へ行った帰り何者かに襲われ意識を失う。
目覚めるとオティーリエは小鳥の姿になっていた。自分が小鳥になってしまった事を周りに伝えられないオティーリエ。目覚めない自分を見つめながら、途方に暮れる彼女の前に現れたのは情愛薄いと言われてきた王太子ヴォルフラムで!?
ホワイトハート新人賞投稿作品。以前小説家になろうにも投稿していた作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-28 23:09:58
86993文字
会話率:57%
魔法歴六百三十二年、世界は魔王によって脅かされ、人々は肩身の狭い生活を送っていた。
そこで各国の首脳陣が集まり、異世界から勇者を呼び出すことに。
それから二年、呼び出された勇者アスカ・ミシロは漸くの思いで魔王城最深部に辿り着く。
いよいよ最終決戦、様々な思いを胸に扉を開く。が、その先に待ち受けていたのは――
趣味で書いているので更新頻度はイマイチかもしれませんが、完結させられるよう頑張りますのでよろしくお願いします!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-28 13:54:16
37556文字
会話率:32%
※講談社X文庫ホワイトハート新人賞落選作(題名変更、手直しあり)
精霊教を国教とし精霊使いたちによって土地の安定を図ってきたグリア王国は、刻の精霊による『精霊暴走』が起きてから約六百年、結界に閉ざされた国となっていた。
精霊暴走の収束と同
時に幾つにも分裂した刻の精霊は、それぞれが一個体として意識を持った『分離体』となり、時間を喰うことで各地に歪みを発生させた。国を覆う結界はこの分離体が逃げ出さないようにするためのものであり、精霊使いの支配下におかれた分離体は『刻喰い』、刻喰いと共に歪みの収拾にあたる精霊使いは『繰り師』と呼ばれるようになった。
ある日港町カロマイに、歪みが発生する。叔母夫婦の営む酒場に居候をしているアレナとミクの姉弟は、酒場を訪ねて来た繰り師の青年タキセに会う。神経質で周囲に馴染むのが下手なミクはタキセに精霊使いの素質があると言われ、精霊院で学ぶことを決意する。しかしタキセが歪みを収拾する場に居合わせてしまい、偶然歪みが暴走したことからミクの前で彼は瀕死の重傷を負ってしまう。
ミクはタキセを救うため、彼の相棒である刻喰いと契約を結ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-15 15:38:31
91642文字
会話率:42%