絲山秋子さんの、「ベル・エポック」を丁寧に読んでいきます。作者の意図とは外れるかもしれませんが、自由に想像力を働かせて読んでいきます。
最終更新:2023-11-18 11:13:58
15923文字
会話率:9%
かつて革命時に貴族政権を打倒すため闇の中に存在し、新しい時代とともに姿を消した怪盗紳士がいた。
だがそれは、権力を握った旧友たちが腐敗したとき、再びこの世に舞い戻ってきたのだ、「怪盗紳士月影」として。
……だがそれも十数年も昔の話。
かつて少年だった若き作家は人々を訪ね歩く。「怪盗紳士月影」の、その真実を探るため。
短編で終わるに忍べず、連載することにしました。
設定のあらすじは自HPにありますが、今回は半ば書いて出し状態なので、そのまま書くことはないと思います。目標30回連載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-01 01:00:00
37691文字
会話率:18%
二十世紀初頭。「ベル・エポック」と呼ばれた隆盛の時代を終え、大英帝国はその絶対的な力を失いつつあった。代わりに台頭してきたのは、アメリカ。多くの人々が新大陸に夢を馳せ、一旗揚げることを目指し、海を渡っていった。
そんな折、一隻の客船が英
国で生まれた。古代ギリシアの神話にある巨人の名を冠した彼女は、その性能においても設備においても他を圧倒するものを持っていた。しかし、彼女の建造にもまた、アメリカという国が大きく関わっていた。そんな彼女に課せられた使命は、大西洋の女王となること。斜陽の大英帝国に誇りと希望を与える道標となること。祖国の誇りを背負い、彼女――タイタニックは、運命の処女航海へと旅立った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-02 21:43:40
27216文字
会話率:47%