僕を買った美女が言った。
「あなたを手に入れたい、そう私の下腹部が叫んだの」
◆
超絶ブサイクなせいで、なんの面白みもない人生を送ってきたアラサー童貞、「神野翔平」は、ある日なんの前触れもなく異世界に転移してしまう。
そこは、彼の
ようなブサイクな顔が「流行り顔」として逆にメチャクチャ好かれる世界だった。
逆に美少女達は醜いとされ、残らず迫害されているという信じられない世界。
地球では決してあり得なかった、劇モテハーレム状態を、とまどいながら一生懸命生きる神野。
そんな中、神野はこの美意識逆転世界の大いなる秘密に触れることになる。
◆
「他者を褒める時、あなたの言葉には嘘の香りがしない。きっと、誰よりも、美しいとか醜いとかの言葉を重く捉えて来たあなただからこそ出せる、言葉の透明度なのでしょうね。」
(重く捉えて来たのは君もじゃないか。ああでも確かに、僕は君に褒められるのが好きだ。君の言葉も透明だからだろう。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-19 23:45:20
73997文字
会話率:52%