見習い騎士のサイラスは、参加したモンスターの討伐遠征で、巨大なドラゴンと遭遇した。
両手両足を引き裂かれ、死にかけていた彼のことを、味方の騎士は見捨てて退却。
そのサイラスに、なおも巨竜は牙を剥く。
痛みと恐怖で発狂しかけたその瞬間
、漆黒の光がその場を包んだ。
「なさけない騎士どもじゃ。討伐はおろか、負傷兵すら救えぬとは」
現れたのは、「リーマ」と名乗る、いにしえの魔王の鎧だった。
意思を持つ鎧のリーマは、サイラスを中に取り込むと、こんな取引を持ちかけた。
「サイラスよ、妾(わらわ)と融合せぬか?」
最強の鎧リーマに気に入られたサイラスは、魔王の魂を復活させる儀式に巻き込まれ、魔神の神殿を探す冒険の旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-17 20:32:36
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会話率:45%