中学2年生のヴァイオリニスト・月島ひかり。音楽室で見つけた不思議な古時計によって、彼女は400年前のバロック時代へとタイムスリップしてしまう。
フィレンツェではモンテヴェルディとオペラの誕生に立ち会い、ヴェネツィアではヴィヴァルディの「四季
」初演のソリストと親しくなる。厳格なバッハの家庭で音楽理論を学び、ヘンデルと共に「水上の音楽」でテムズ川を航行し、ラモーのオペラの創作過程を目撃する——。
偉大な作曲家たちとの出会いは、ひかりの音楽への理解と情熱を深めていく。しかし懐中時計の針が速く回りはじめるたび、彼女は次の時代へ、そして最終的には現代へと戻らなければならない。
作曲家たちは気づいているのだろうか?彼女が未来からやってきた少女だということに——。
バロック音楽が生まれた瞬間に立ち会う少女の冒険が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 16:15:09
47411文字
会話率:45%
17世紀末、イタリアの巨匠コレッリは、完璧な音楽を求めて孤独な闘いを続けていた。その半世紀後、ドイツの教会で若きバッハは、新しい音楽の可能性に心を震わせていた。
二人は決して出会うことはなかった。しかし、その魂は音楽という永遠の言葉を通
じて、確かに響き合っていた。
喜びと苦悩、愛と祈り、そして音楽への果てしない情熱。バロック音楽の二大巨匠の心の軌跡を、史実に基づきながら深い洞察で描き出す魂の物語。
「真実の音楽とは何か」。その永遠の問いに、二人の作曲家は生涯をかけて答えを求め続けた。そして今、時を超えて紡がれる魂の対話が始まる―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 08:10:00
8508文字
会話率:35%
高級娼婦アマリッリは、裁判の為、元老院に連れて来られました。
騎士ロザリオの居場所を言えと、拷問に掛けられそうになりますが、彼女は知りません。
絶体絶命の危機を、アマリッリは自らの愛と誇りをかけて、証言します。
果たして、彼女は有罪か、
無罪か。
17~18世紀のイタリア、ヴェネツィアを舞台にしています。
時代考証は、大体合っていると思いますが、おかしな所がありましたら、ご容赦下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 10:31:16
3106文字
会話率:27%
ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデルの生涯を下地にした。18世紀のロマンを主軸にした小説。
史実と妄想を織り交ぜた、ヘンデルへの賛歌です。少なからず、色々な知識を得れると思います。
まだ、草稿=息抜き小説のため、あらすじ後々に書こうと思いま
す。
18世紀の音楽が楽しくなる様に聴きたくなる様なワクワクのある作品にしたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 16:28:59
10662文字
会話率:20%