魔法学校に通う貧乏貴族の娘テレサは才能に溢れた召喚術士だが、怠け癖がたたって留年の危機に陥っていた。
進級テストにおける「持ち込み可能なもの:筆記用具、魔道書、杖、召喚獣」という規則を悪用して日本人「梅屋敷アキラ」を召喚し、テストを手
伝わせて切り抜けようとする。しかし数学のテストは上手く行ったものの日本人では手伝えない古典教養のテストが仇となって留年確定。次年度の学費稼ぎのために奔走せざるをえなくなってしまった。
凄まじい召喚魔法を操る癖に「ダンジョン探索は稼げるけどクサいし疲れる」と我が儘を言うテレサに召喚獣(人間)の梅屋敷は悪い顔で微笑んで言った。「テレサさん。地道に稼いではとても間に合わない。冒険者として荒っぽい仕事をするのも嫌だ。……となると、手段は限られています」「はい」「……ノミ屋をやりませんか?」「……飲み屋?」「いいえ、ノミ屋です。つまり馬券や竜券を代理購入したり賭場を開いたりと、賭けの胴元になるのですよ」と。
これがテレサと梅屋敷の甘くもずるい小悪党マネーライフの始まりであり、伝説の大富豪にして黄金の魔女テレサの伝説の始まりでもあった。
※自作のやる夫スレ「華麗なる召喚術士ルイズの召喚獣、入即出やる夫1~7話、番外編14~17話」を原案として小説に仕立て直したものです。なお原案の方は完結しています。
https://yaruonichijou.blog.fc2.com/blog-entry-18984.html
※同世界観の別作品「身代わり令嬢と堅物男爵の剣舞曲」がアイリスNEOより10/2に発売予定です。よろしくお願いします。
※9/22 ちょっと恋愛要素薄めになったのでカテゴリをハイファンタジー(転生・召喚)に変えました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-01 21:03:53
94950文字
会話率:46%
人類は知らぬ間に第三種接近遭遇を果たしていた。彼らの見た目はエビで、味もエビで、茹でて良し、揚げて良し、頭からバリバリと喰らっていたのだった──。遥か遠く、星の海を渡ってきた彼らの思惑と裏腹に、搭乗員は減っていく。王家の血を引く若者「青き殻
(ブルー・ベリー)」は、遂に人類と対決を決意した。その巨大なハサミを持つ前肢で、次々と容赦なく人類を殴り倒す……。血で血で洗う凄惨な「甲殻奇動態事件」から5年、更に「ワイン酒会事件」から15年。彼らと人類は和解し、種族の違いを乗り越え、芳醇な文化交流に至った。しかし──未だ血を求める者がいた。利害の一致を見た彼らは、今夜も違法地下闘技場で殴り合う、殴り合う! 殴り合う!! 鋏脚王者(ロブ・スター)の称号は誰の手に!? 賭博を仕切る百乗猛(ヒャクジョウ・タケシ)。血気盛んな若き拳鋏闘士「紅鎚(レッド・ハンマー)」。ケチなノミ屋の坂本幸司(サカモト・コージ)。三者三様の理由から彼らは金を、大金を求めていた。巧妙な八百長を嗅ぎつけ地下に現れた、ジャーナリストを名乗る謎の美女、マギー・柏崎(マルガレーテ・カシワザキ)を交え、化かし合いの場外乱闘、勝利は己の鋏で刈り取れ! スラップスティック・ノワールの筈がどうしてこうなったふつうの辺境ド田舎星間交流系ライトノヴェル。※短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-08 09:22:23
10357文字
会話率:61%
金欠になった男が、少女の運営する違法賭博から抜け出せなくなるおはなし
いくら甘い誘いでも、犯罪行為はいけないですね。
最終更新:2016-10-15 08:13:30
1044文字
会話率:24%