ある少年がいた。その少年は自らの名前を知らない。ただ、『ナナイ』と言う言葉の記憶だけが存在していた。
ナナイには何も残っていなかった。名前を知ると言う目的すら、何もかも。
当てもなく何かに引きずられるように車道に飛び出してしまっても、それで
撥ねられて肋が刺さって肺内部で出血して酸欠で死ぬことになっても。
しかし、神か悪魔か鋼鉄人形か、ともかくそれを見ていた何かはナナイを転生させることにした。性別を変え、分別をつけ、年齢をつけ...そしてそれらが面倒くさくなった観察者は、自らの手で性転換させたナナイを育てることを決意する。
そして自らの真の名を知る目的ができたナナイは、不特定多数とつながるVTuberと言う職業の祖へとなる。
神の子は神折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-02 03:22:46
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会話率:33%