僕の名前は山口健太。
中学二年生の秋に楽しみにしていた修学旅行のバスの中で
仲間たちとゲームをして遊んでいたんだ。
バスは崖の下に落ちた。
僕たちはあっけなく死んじゃった。
けど、綺麗なお姉さんが異世界でお出迎えしてくれてた。
僕たち勇者に
なれるんだって!
やったね!僕も今日から主人公
うわぁ、初めてのダンジョンだ!
ゲームの中の世界みたいで楽しみだけど、ちょっと緊張しちゃうなあ。
あ、ゆうたくん待ってよ
僕ちょっとトイレに行ってくるね。
・・・・・・・・・・・すると健太君はかえって来ませんでした。
彼の掛けていた眼鏡だけが手元に残されました。
彼はいったいどこへ消えてしまったというのでしょうか?
行方が分からない彼を前にして、教師である私は初めてここが、我々が暮らしていた世界とは違うんだということに気が付かされました。
彼を、探さなければなりません。
これは、異世界召喚された児童たちをまとめ上げ、無事に日本に帰って保護者たちの元に送り届ける決意を固めた教師の物語・・・・・・・・・
とは全く関係がない、召喚に巻き込まれ世界のどこか隅っこで暮らし始めたもう一人の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-14 21:19:12
13682文字
会話率:15%