俺はある一つのラブコメ漫画が大好きだ。
しかし俺が好きな推しのヒロインは……主人公とは絶対に結ばれないであろうサブヒロイン、負けヒロインである。
ある日俺はトラックに轢かれて、目が覚めるとラブコメ漫画の主人公の親友役になっていた。
ああ
、おそらくこれは夢だな。トラックに轢かれて夢を見てるんだ。
主人公の親友が、俺の好きなヒロインと二人きりで話しているシーンで、俺はその親友に憑依したのだ。
自分の推しヒロインと二人きりで教室に……言うしかないだろ。
「好きだ」
「へっ? い、いきなり何を……!?」
「必ず幸せにするから、付き合ってほしい」
「なっ!?」
夢の中だから俺は何気なしに、ヒロインに愛を伝えられた。
これで夢が覚めても、俺は何も悔いは……。
……あれ、夢が覚めないんだけど?普通に次の日になっちゃったんだけど?
えっ、もしかして俺、このキャラに転生しちゃった?
これは俺が好きなクーデレヒロインを、必ず幸せにする物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 18:00:00
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会話率:46%