───イメージ魔術。
想像するだけでその願望を誰もが叶えることが可能な世界のお話である。
そんな魔術師の溢れる世界において、魔術師の天敵となる魔眼を持った青年、町川昇。
実はその機能はあるたった一つの目的のために仕込まれた、無慈悲な運命の歯
車だった。
その目的は、その力のほんのおまけの、副次的な能力だけで死線を越えていく度に明らかにされていく。
戦いの中で、ヒロインたちの葛藤や心の闇を晴らしていく昇。
それは記憶を操作された昇に残された唯一の心の拠り所となりつつあった。
昇は、「たった一つの目的」を超えることができるのか。
ヒロインたちは、昇の想いに応えることができるのか。
物語を彩るヒロインの中でも、フィリア・クアント大尉とクラリス・アントウェルペン王女を取り巻く環境は極めて異質で、残忍なものだった。
昇の眼光がその闇の裏に徹したとき、彼はついに過酷な真実と対峙することになる。
そして、訪れる決戦の時。
精神世界での戦いとなる「イメージ魔術」の決戦。
最後の敵との観念のぶつかり合いに昇は耐えられるのか。
その鍵は、ヒロインたちと築き上げた絆にあった。
――これは、そんな絆と観念による戦いの物語。
寄り添い続けることだけが、真の愛なのか――?
※転載に当たるか判断しかねるが、本作は高校生の時分に執筆・学校の課題で発表した未完の作品を記憶を頼りに、完全新作として書き起こしたものである。
また、本作品の原点は、PC用ADVソフトにおけるシナリオ部分に該当する文章作成を目標としたものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-03 02:35:37
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会話率:34%