魔法を使えることが当たり前の世界にて、辺境の子爵家長男のアルフレッドには膨大な魔力量があることが判明し、大切に育てられた。だが十三歳の誕生日、彼の人生は一変する。彼には適応する属性がなかったのだ。属性が無ければ魔法が使えない。壮大な宝の持ち
腐れとなった彼はそのことで大恥をかいた家族によって不遇の生活を強いられ、さらには命を狙われてしまう。そんな彼を救ったのは一冊の本。その本はなぜか彼にしか見えない本だった。その本は彼のような属性を持たず、そして膨大な魔力を持つ特異な者にしか存在を感じ取れない本であり、はるか太古に滅んだ星の叡智を記録した本だった。本と契約した彼はアルトと名を変えて新たな人生を歩む。本の叡智を魔力で召喚して戦うという、世界でただ一人の召喚士。そんな彼を巡って世界が動き出す。そして本が選ぶ最適かつ明後日のさらに斜め上の方向にぶっ飛んだ召喚が敵を薙ぎ払う。様々な出会いを重ね、アルトは世界のすべてをその目で見るという自らの夢を叶えるために進む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-05 18:00:00
473955文字
会話率:55%