春、僕が所属する部活に後輩の新入部員がやってきた。
茶髪のサラサラヘアに緑の瞳。チャラ男のくせに有能で、男も虜にしそうなほどの超絶美形の彼――綾小路は、なぜか僕にばかり擦り寄ってくる。
「なんで僕なんだ? 他にももっと頼れる先輩がいるだろ」
「だってオレ、駿先輩……君のことが好きだから」
「――えっ」
好きだと言われても、男同士で付き合うなんていう癖は持ち合わせていない。それに、僕には心を決めた相手がいるので困る。
そう答えたら「冗談だよ」と笑われたが、後輩の視線は常に意味ありげで……?
じれじれな、もだキュン青春系BL。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 23:59:29
33000文字
会話率:26%