アラームが鳴る前に目が覚める、すこし奮発して買ったダブルベットの上、スマホの充電プラグを引っこ抜いた。やはりこの部屋は一人で住むには広すぎるようで、もう使っていない部屋の入口付近には薄っすらと埃が見える。
❝……では、こちらは〇市の様子で
す、白鯨の出現から一年が経ちましたが瓦礫や漂流物など、街には今も尚災害の爪痕が残っており…………❞
妻が一年前に亡くなった、まだ24歳だった、子供はまだおらず、まさにこれから辛くも幸せな生活が始まろうという時、奴が現れた。
❝……なんとも美しい音色の鳴き声を上げ姿を現した白鯨、その全貌はいまだはっきりとしておらず、ただ津波を引き起こした原因と予想されています。震災以降その姿は一度も…❞
白鯨は一年前に現れ、数時間後…一瞬にしてあまりに多くの命を奪った。
大切なものとは、一組の夫婦の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 00:00:00
2192文字
会話率:66%
俺と幼馴染は賭けをしていた、幼馴染の告白が成功するかどうかという賭けを……。
あるエッセイとその感想から思いついたカタカナ語の誤用がテーマのショートストーリー。
最終更新:2016-09-30 05:47:06
1882文字
会話率:53%
『寝返りをすると、謎の美少女が隣で寝ている!?』と言う馬鹿馬鹿しいシチュエーションを期待して、ダブルベットの端で寝続ける事、はや数年。
いつでも美少女が現れてもいいようにと、大きめの部屋を借りたが、そんな虚しい努力は当然実るはずなく……。
しかし、そんな彼についに≪奇跡≫が起こる!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-14 19:01:18
5310文字
会話率:53%