「…名乗るほどの者ではございません」
サラは、教会の前で家族で治療を待っていたであろう、馬車事故に巻き込まれた犬を治癒魔法で治した。どうやら家族3人と1匹で出かける際に、いち早く異変に気付いて飼い主の奥様を庇って怪我をしたらしい。なんとい
う忠誠心。
「間に合った...よく頑張ったね。もう怪我しちゃだめよ。みんな心配するからね」
助かりましたよと家族に声をかけようとしたら、恐ろしく美形の男性が穴があくほどに私をみている。
え、ちょっと待って。
うわぁー、美形だー。帰ったら家族に自慢しよ。
そんな私の思いは奥様からの一言ですべて吹き飛んだ。
「これは奇跡かしら...教会の治癒魔法師の方でもだめだったのに」
…え?嘘でしょ?もう診せてたの?
この国では治癒魔法師は稀で、魔力量によって教会勤務>病院勤務になる。家の名誉にはなるけれど、給金が安く激務の教会勤務。それに比べて病院勤務は融通がきいて病院によっては給金が高い。だから私は試験でズルをした。魔力を少なく見せて病院勤務をしているのだ。
だからこの状況は非常にまずい。名乗れる訳がない。逃げたい。私の平穏な生活がーーー!!!!!教会勤務なんて絶対に嫌!!
そんな事を考えていたら先程の恐ろしい程のイケメンに声をかけられた。
「どうか...どうかあなたのお名前をお伺いしたい」
「...名乗るほどの者ではございません」
お節介な性格なサラが、名門伯爵家の愛犬をきっかけに次期伯爵に溺愛され、周りをも巻き込んで幸せになっていく物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 09:52:37
66185文字
会話率:51%
貴方のようだ。全てにおいて優しくて……。やっぱり嗜好とか、思考とか浮き彫りになるんだな。
そう、褒め言葉を伝えたつもりだった。
でも彼女の反応は苦笑い。
『私ではなく、この子達を見てあげて下さい』
注意事項1
起承転結はありません。
短編
詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
うーん。この作家ちゃん、私のように浅ましくて、あんまり好きではありません。でも人間臭さが嫌いになれません。
愛憎籠った感情です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 08:59:42
957文字
会話率:48%
主人公村山京子は将来画家になりたく、絵の勉強をしてきた。
小学校では絵画コンクールで優勝するなどの実績を残し、夢へと少しずつ進もうとしていた。
しかし、6年生の時に担任の太田先生から「指示された色以外は使わないように」と言われたが、クラスで
一人、ズルをしていた人を見かけた。
彼女はそれが許せなくて、同級生に頼み見張りをしてもらった。
ズルをした人は先生にばれてしまい、信用を無くされて行くのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-31 22:03:01
8047文字
会話率:44%