SNSによる人間関係により心を病んで自殺した。親も社会も頼れない孤立感の中で脳裏によぎるのは自己嫌悪。"誰か悩みを打ち明けられる人が居たら、ジョブズがいない世界だったら、悩むことも少なくネトストで心を病まなかったのに"と
。
そして電車のホームに身を落とした主人公、日津峰房は電車に巻き込まれてあえなく死んだ。
気がつけば全く知らない世界にしていた。いわゆる異世界転生だ。しかし中世ヨーロッパのおとぎ話的な世界でもないので能力など存在しない。スマートフォンとテレビがない現代日本だった。強制的なデジタルデトックスを強いられる中で常に誰かに依存して気に入られようとしたが、心身が成熟する中で人に執着する意欲も薄らいでいった。
貧困社会の中で社会機構がスリムになるし、時間と場所にとらわれないネットは人の居場所になると信じていた。だが程なくして、デジタルドラックの過剰摂取によるセルフネグレクトと情報依存症に陥っているのだと悟った。
サイバーネグレクトに陥っている主人公は何と出会い、感じ、行動するのか。青年が思春期を経て起業するまでのなんの変哲もない日常を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 16:40:00
2049文字
会話率:9%