「私は誰かを幸せにするつもりなんてこれっぽっちもない……天人界に帰りたくないんだ……私はこの人間界で悠々自適に毎日を面白おかしく惰性と堕落に塗れて生きていきたいんだ……具体的に言うと、私はこの人間界でニートになりたい……」
「こいつ、清々し
いくらいに最低なこときっぱり宣言しやがった……」
新学期初日を終え、ベッドの上に身を投げ出してリラックスしていた荒波浩之。そんな彼の部屋に、激しい衝撃音と共に天井をぶち抜いて突如現れた、やる気のないジト目が特徴的な美少女サラサ。頭の上に光の輪をぺっかぺっかと輝かせながら、サラサは自分が人間ではなく空の上にある天人界の住人であり、天使学院卒業試験の追試のために人間界に現れたことを説明する。人間界で契約者(パートナー)を決め、その人を幸せに導くことが天使学院一の劣等生サラサに与えられた追試クリアの条件であり、それができなければ正式に『天使』にはなれず天人界にも戻れないそうなのだが……
これは、ジト目のぐーたら駄天使候補と、そんな彼女をなんとかしなければと必死に奔走する少年の物語。
※追記(2015/04/27)
このたび、第20回スニーカー文庫大賞におきまして、当物語が特別賞を受賞させて頂きました。
読者の皆様、スニーカー文庫編集部様に心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました!
※追記(2016/1/9)
2016年2月1日に書籍が出版されます。
レーベルは角川スニーカー文庫様です。本屋で見かけましたら、ちらりと覗いて頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-10 21:25:45
114780文字
会話率:54%
>異世界でジト目ヒロインにお箸の使い方を教えてあげて、本人は凄く頑張るんだけど全然使えなくて不機嫌そうな表情で無言でこちらを眺めてくるシチュ
最終更新:2014-05-04 12:46:48
3117文字
会話率:19%