大口開けて世界を頬張れ
高校一年生である主人公の四矢倉(ししくら)綾(あや)は、時期外れの転入生の橘(たちばな)雫(しずく)に興味を持ち、帰宅時に彼を尾行することにした。
段々と広がる廃屋。煤けたトタン屋根。割れたガラス窓は暗闇を映す。
陽
が落ち、赤暗く染まる空。いつのまにか透き通る青は消えていた。……そんな生温い夜に、荒廃した工業地帯で、アヤは化け物と出会う。
「なり損ないはただの生ゴミだ。」
自嘲気味に嘯く、命という概念を刈り取られ、それでも必死に生にしがみつこうとする少年と、能天気でおバカな少女が出会う時、星空の世界は真っ赤な世界に変貌する。いや、もう既に世界は血染めなのかもしれない。
これは、ほんの少しだけ命が輝く物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-30 02:22:28
97529文字
会話率:55%
深く、闇深い谷の中を飯田(いいだ)狩虎(かこ)は1人歩いていた。ある敵を倒すためだ。次のステップに行く足がかりとなる敵を…………
本編[Face of the Surface]の書けなかった小話。純粋な戦闘ものなので、[Face of th
e Surface]の知識がなくても楽しめるようになっています。
もしかしたら今までで1番苦戦した敵かもしれません………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-26 23:40:10
4080文字
会話率:14%