この春高校生になったばかりの1年生、東咲人は長距離走が得意な陸上部に所属する男子高校生だ。咲人はある朝、部活に向かう途中で路上に倒れている女性を発見する。何かの病気ではないかと思って声を掛けたら、ただの酔っ払いだった。仕方なく彼女を家まで送
り届ければ、恐ろしい程に散らかったゴミ屋敷だった。転がる大量の缶ビールの空き缶に、山積みのゴミ袋や灰皿に山盛りの吸い殻。足の踏み場もろくにない散らかり具合。せっかく大人のお姉さんと2人きりだと言うのに、色気の欠片もありはしない。お姉さんは美人でスタイルも良い上、人気Vtuberの中の人。しかしその良い所を全部台無しにする残念さも合わせ持っていた。そんなお姉さんに咲人は家事スキルを評価され、彼女の家で家事代行を始める事に。そんなちょっとアレな出会いから始まる、2人のドタバタ(?)ラブコメディ。
※この作品は単体でも成立していますが、処女作である『いつも教室の隅に居る地味なあの子が気になって仕方ない』と世界観を共有している作品でもあります。そちらのネタバレ要素を含む為、ネタバレが苦手な方は先にそちらからご覧になる事をオススメ致します。そちらではまだ27歳の頃の本作ヒロインが活躍(?)しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 23:30:07
115503文字
会話率:40%
「あなたのような卑劣な手を使う者は、勇者さまのパーティにふさわしくありません」
魔王領に入る時、賢者と神官はそう言って盗賊を追い出した。
勇者の幼馴染である彼は、勇者と共に冒険し、ここまでやってきた。
「これをお持ちになって、さっさと消
えてください」
手切れ金として渡されたのは大量の金塊と宝石。
持ち運ぶのにも苦労する重量は、嫌がらせの他に無かった。
「あいつは何て言ってるんだ?」
「何も言ってません。それが何よりの答えです」
盗賊は一言、そうか、と答えて金塊を背負って勇者たちに背を向けた。
そして盗賊は故郷に帰ってくる。
遠いこの地で、培ってきたスキルを使って、ゼロから成り上がることにした。
孤児だった少女を弟子にむかえ、ほのぼの盗賊ライフをおくる日々。
その裏に、ちょっとした目的を隠しながら――。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 18:06:59
3670103文字
会話率:37%
性格が悪いクズの俺は、友達が一人もいない童貞の高校生。
トラックにはねられて死んで、剣と魔法の世界に転生したから、ウッキウキでスライム倒しまくって、死ぬほどレベルをあげて最強を目指した。
寿命で死んだら、また転生した。レベルは引き継いでい
た。
強くてニューゲーム。
二回目の転生で世界征服し、王になった。
しんどかったから、もう二度とやらないと誓った。
三回目の転生でモンスターになった。
世界征服とかダルいからもういい。
無邪気に最強だけ目指していたい。
そう思っていたが、三回目の世界は、糞な貴族が好き放題やっている地獄だった。
どいつもこいつもクソ調子こいててムカついたから、とことん苦しめてから皆殺しにすることにした。
俺は性格が終わっているのだ。
自己中心的でサイコパスなシリアルキラー。
皆殺し破滅計画の初手として、俺は、
「スペックは高いが、頭がおかしいとウワサの悪役令嬢」に目をつけた。
「こいつを女王にして、こいつの犬として暗躍しよう」
うまいこと力を隠しつつ、悪役令嬢の犬として、陰湿に、残虐に、シニカルに、ビターに、ダーティに、手際よく、小気味よく、カス貴族共に絶望を与えていく。
改めて思う。
やはり、俺は性格が悪すぎる。
俺ほどのサイコはそういない。
もはや、自分で自分が可哀そう。
※周りの声。
悪役令嬢『あなたほどの聖人は見たことがない。私ではなく、あなたが王になるべき』
手下1『あなた様こそ、正当なる支配者』
手下2『世界で一番優しいあなた様に、この世の全てを奉げたい』
手下3『この上なく尊き方。全ての生命を照らす光よ』
……なんで、こうなる……
ゲロ吐きそうなほどキモい連中だ。
どうやったら、性格最悪の俺を、いい人間だと勘違いできるんだ。
俺を善人扱いするのは、フェルマーの最終定理よりムズいだろ。
――これは、『性格最悪の俺が、ハンパなカスどもを陰湿にイジメる物語』だが、
――『絶対に王にはなりたくない性格最悪の俺』と、そんな俺を『聖人』だと誤解して王にしようとするバカ共との、『終わらない血みどろの闘争』を描いた物語でもある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 07:20:00
112490文字
会話率:31%
ゲーム実況系YouTuberという前世の記憶を持って生まれたカインは、乙女ゲームの世界に転生した。ライバル令嬢の兄で攻略対象という存在に生まれ変わったカインは、精神年齢がアラサーの為生まれたばかりの妹がかわいくて仕方がない。溺愛する可愛い妹
の幸せな未来のために、妹の悪役令嬢化の阻止に力を注ぐ。最悪の全滅エンドである暗殺者ルートつぶしのために、未来の暗殺者(攻略対象)を取り込もうとしたり、王太子ルートつぶしのために婚約阻止を試みたり…
「最悪、主人公を俺に惚れさせて俺ルートに持ち込めばいいし」
「ディアーナたんはゲロ吐いてても可愛い」
「(主人公と出会わない為に)俺の目の届くところに居てくれ…俺のそばに居て欲しいんだ」
「王族だからって、なんでも思い通りになると思うなよクソが」
カインは今日も妹ディアーナを溺愛する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 16:55:02
1369493文字
会話率:46%
※本作はシリーズ物の第七作です、未読の方は是非ぜひ! 第一作「少女マリーと父の形見の帆船」からご覧下さい! 目次の下部にリンクがございます!
シリーズ第七作! 近世大航海時代。立ち塞がる危険、溢れ出す勇気、その先にあるのは名声と報酬か、そ
れとも。
父の因果が娘に報い……ではないが、追われる身の上となったマリー。だけど全ての海は繋がっており、船乗りは何処へ行くのも自由なのだ。海賊にも海軍にも、海の商人根性を見せつけてやれ! そして陰謀渦巻く大都会でマリーが見たものは、謂れなき罪で処刑台に送られようとしている、親友の姿だった。
船長なのに船に酔う、力も強いわけじゃない、空を飛ぶ事も火を吹く事も出来ないマリーはしかし、助けを待っているだけのか弱いヒロインではなかった。
自分では自分を臆病な人間だと思っている、着ている服で性格が変わる、親譲りの無鉄砲で「助けに来るヒロイン」マリー・パスファインダーの冒険と航海は、まだまだ、続きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 01:37:39
881868文字
会話率:46%
※本作はシリーズ物の第六作です、未読の方は是非ぜひ! 第一作「少女マリーと父の形見の帆船」からご覧下さい!
シリーズ第六作! 近世大航海時代。めくるめく出会いと別れ。思わぬ再会や驚きとの遭遇。
貧弱で涙もろくて時に頑固だけど、思いやりと根
性は人一倍、頼りにされるとすぐその気になるマリー。幼き日に別れた母、初めて会う自分を慕ってくれた可愛い妹、どこかできっと元気に暮らしている父……思い出をポケットにしまい、マリーは再び歩き出す。
かつての天敵達を手懐けろ! 奪われた懐かしの船を取り返せ! だけど冒険の果てにあったはずの故郷は遥か彼方に……母国アイビスの王様にも会っちゃった!?
着ている服で性格が変わる、そして相変わらず船長なのに船酔いに弱い、マリー・パスファインダーの冒険と航海はまだまだ続きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-06 19:38:18
373021文字
会話率:44%
※本作は長編シリーズ作品の第五作です。未読の方はどうか是非第一作「少女マリーと父の形見の帆船」から御読み下さい! 目次の下にリンクがございます。
シリーズ第五作! 近世大航海時代。灼熱の砂漠の国から、オーロラ輝く極夜の国まで、幾多の海を乗
り越え、仲間達と共にマリー船長が冒険に挑む!
非力で貧弱だが義侠心に富み度胸は満点、前作では船乗りらしさも身について来ました。母国アイビス海軍提督を叱り飛ばし、レイヴン海軍と追い掛けっこ、迷子の兄弟を故郷に送り届け、行く手に立ち塞がる伝説の怪物との死闘を制し? 海賊の大艦隊と戦い……これは少しずつ成長して行く、そんな少女の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 23:33:25
268060文字
会話率:40%
勇者、シャドー・カゲロウは成り行きで勇者に選ばれて、国王から魔王を討伐しろと命令をされた。
だったらてめぇが魔王を討伐しにいけや、国の王なんだからよぉって思ってしまうシャドーだったが、そんなことは言えないので、素直に命令に従って……勇者パー
ティーを結成して、魔王討伐をするために冒険に臨んだ。
魔王討伐をするために冒険をして1年……シャドーは我慢の限界を超えた。
俺は――自由を手に入れて、いつ死んでもいいような楽しい生活を送りたいんだ。
「俺は勇者になんかなりたくなかった! 魔王討伐なんてしたくない! 俺は自由を手に入れて、いつ死んでもいいような楽しい生活を送りたいんだ!!」
パーティーメンバーに本心を伝えると……。
「呆れたよ、そんな気持ちだったなんて……。もう二度と、僕たちの前に現れないでくれ!」
俺は勇者パーティーを追放されて、自由の身になり――超絶美少女ハイエルフのメイド喫茶に通って、スローライフを送ることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 22:50:00
14214文字
会話率:16%
人間と魔族の種の存続を賭けた人魔大戦。
魔王フェルズは勇者によって討ち取られ、魔族は滅びの一途を辿っていた。
魔王フェルズの遺言により、新たな魔王として指名されたのはビル。
ビルは魔王フェルズと人間との間に生まれた子で、遺言が公にされるまで
ビルの存在を知る者は誰も知る者はいなかった。
魔族が生き残るための最後の希望、新たな魔王ビルの正体は?ビルは魔族を導くことができるのだろうか?
コメント、ブックマーク、いいねを下さるととても嬉しいです。
それいけ魔法少女(男)など、他の作品も良かったら覗いてみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 12:48:38
83392文字
会話率:59%
かっこかわいいヒロイン!
絶望的パワーのラスボス!
全てを超越する最強の主人公!
どれも好きなので全部盛ります!
/
星空を眺めることを好む主人公。
彼はある夜、流星雨の奥底から降って来た輝きが左眼と融合したことで、人族の
域を超えた異能の力を得てしまう。
この力はいったい何なのか?
どうして自分が宿主となったのか?
自らの人生に降りかかった大きな謎の答えを求め、主人公はまだ見ぬ星々の海へと旅立った!
––––とはいえ、当てのない旅。
目的が達成される確かな見込みなど無い上、訪れる星々はどれも大事件の渦中!
だが、しかし。そんなことを気に病む主人公ではない。
何故か? 星々に溢れる未知を味わうのに忙しくて、それどころではないからだ!
これはとある超能力者が、全く思い通りに進まない旅をする話。
多くの事件に巻き込まれながらも、超パワーで神話級バトルを繰り広げたり、
見たことも聞いたこともない、様々な星々の文化や自然に触れたり、
ちょっとヤンデレ感のある美少女たちといい関係になって、ハーレム(逃れられない)を築いてしまったり、
今いる場所からしか見えない星空を眺めたりする、そんな話。
そして、いずれ宇宙最強さえ超越し、とある望みを叶えるまでの軌跡––––
残酷描写が多くなるかもしれません(主に身体的ダメージ関連)。
苦手な方はご注意ください。
/
書くのがハチャメチャに遅っっそいので、超々不定期更新となります。ご了承ください。
今のところ、全8章になる予定です。
※『カクヨム』様にも同時公開しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 10:07:06
12432文字
会話率:32%
ある日、サーガラド騎士団長パティモース率いる遠征組が2人の少年を人族の国サーガラドに連れてきた。活気に満ちた少年リゲロンと真面目でおとなしい少年スミト。どうやら2人は辺境の地で育ったために、見聞が浅く世界を知らないらしい。そこでパティモース
は2人に冒険者になることを提案する。そうして冒険者になるべくリゲロン、スミトは冒険者試験を受けた。しかし冒険者試験の最中に魔族の急襲で……3人の少年少女が繰り広げる異世界ダークバトルファンタジー!!人族と魔族の大戦争が刻一刻と迫る中、3人の夢は無事に叶うのだろうか。
※各話のタイトルにある(1)は一人称のことです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 22:00:00
76584文字
会話率:54%
アウトドア雑誌に掲載するコラムの取材のため、バイクでの一人旅をしていたバックパッカーの谷川岳人(たにかわがくと)は離島に向かうフェリーで、島に帰省する途中の女子高生、浜崎美岬(はまざきみさき)と知り合い、甲板で談笑していた。ところが、フェリ
ーは巨大な鯨と衝突し、その衝撃で美岬が海に投げ出されてしまう。美岬を助ける為に救命浮き輪を抱えて海に飛び込む岳人。なんとか美岬と合流することはできたが、二人の目の前でフェリーは沈没してしまう。フェリーから脱出した救命ボートは二人に気づかず、潮流に流された二人は在り合わせの材料で筏を作って漂流サバイバルをすることになる。持ち物は二人の荷物と二つの救命浮き輪のみ。飲み水と食料はせいぜい数日分。たくさんの鮫が泳ぎ、台風が近づいてくる危険な海で二人は生き残ることが出来るのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 20:42:27
753647文字
会話率:54%
★ますたぁが喫茶店を初めてしまったグルメスピンオフを連載開始しました。そちらもよろしくおねがいします!
世界各地に存在する宝物殿とそこに眠る特殊な力の宿る宝具。富と名誉、そして力。栄光を求め、危険を顧みず宝物殿を探索するトレジャーハンター達
が大暴れする時代。
幼馴染達と共に積年の夢であるハンターとなったクライは、最初の探索で六人の中で唯一自分だけ何の才能も持っていないことに気付く。
しかし、それは冒険の始まりに過ぎなかった。
「もう無理。こんな危険な仕事やめたい。ゲロ吐きそう」
「おう、わかった。つまり俺達が強くなってお前の分まで戦えばいいんだな、いいハンデだ」
「安心してね、クライちゃん。ちゃんと私達が守ってあげるから」
「あ、ストップ。そこ踏むと塵一つ残さず消滅しますよ。気をつけて、リーダー?」
強すぎる幼馴染に守られ、後輩や他のハンターからは頼られ、目指すは英雄と強力な宝具。
果たしてクライは円満にハンターをやめる事ができるのか!?
※勘違い系コメディです。
※GCノベルズより書き下ろし多数の書籍版が五巻、漫画版三巻まで発売中です。また、活動報告にて、毎週月曜日に当作品について、より楽しめる情報(書籍版情報や小ネタ、キャラ紹介など)を発信していますので、よろしければご確認くださいませ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 00:36:58
2404642文字
会話率:28%
全6話のギャグ小説です。
最終更新:2024-11-23 20:21:54
32673文字
会話率:62%
東京都平坂市。戦争とは無縁の何の変哲もないこの町に住む高校生の丹羽レオはある日、友人の五代翼と共に町一帯を巻き込んだテロ事件に巻き込まれる。次々と爆発が起こる中、懸命に救助を試みる二人の前に突如として現れるテロリスト。レオを庇った翼が撃たれ
、瀕死の重傷を負う中、突如としてそれは飛来する。
「このジョウキョウをダカイするだけのチカラをくれてやる。それでナカマを連れてニゲロ」
世界に反旗を翻す持たざる力を得た少年、少女、歪な化け物達の自分探しが今始まるー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 18:49:01
38857文字
会話率:63%
120%おふざけのみ、勢いで書きました。
幾多の苦難を乗り越えてきたわけでもなく、いきなり魔王の城の前に放り込まれた姫騎士セモリーナ。彼女を待ち受けていたのは、昭和ノリで中ニ病の魔王と、いいかげんでメタい地の文。
今始まる、姫のデタラメでお
下劣で寝ゲロな最後の戦い!
※本作は作者「おどぅ~ん」自身が「カクヨム」から重複掲載しています。
カクヨム版→https://kakuyomu.jp/works/16816700426803990867折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 07:00:00
16612文字
会話率:54%
かつて栄華を誇ったゲロムスの魔術師。彼らは滅び、魔術は力無き人間達へと受け継がれていった。
魔術を悪用する者達を取り締まる自警団「ファレオ」に属するミーリィ・ホルムとダス・ルーゲウスは、ファレオの本部に戻る道中、大都市ボリアを訪れていた。
そこでは何人もの少年が拉致される事件が発生しており、ミーリィは少年達を守るという大義名分を掲げて彼らを眺めに街を歩いていた。
そこで偶然出会ったのが、ポンという少年だった。ぼろぼろで痩せ細った彼を拾って匿った二人であったが、そこで黒装束を纏った人達に襲われ、少年を拉致している謎の組織の狙いがポンであることを理解する。そんな彼を守る為、ボリアで起こっているこの事件を解決する為、彼らはその謎の組織を追う。
そしてこの邂逅は、この事件は、やがて世界を変える戦いに繋がるのであった。
【以下メタ的な紹介】
本作は、ミーリィ、ダス、ポンの戦いと、彼らの心境の変化を描く、シリアスあり、血飛沫あり、おねショタありの重く苦しい、しかし笑えて泣けるような面も持つ物語です。ご興味ありましたらご一読ください。
現在第一章の改訂版を執筆中です。それに伴い、第二章以降は非公開にしてあります。公開日がおかしいのはこれが理由です。
この作品はカクヨム・小説家になろう・アルファポリス・エブリスタ・pixivで掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 02:10:14
279265文字
会話率:34%
戦争の最中、最大規模の大噴火と隕石の衝突によって生命の大半が餓死した後の世界。
300年後、その環境に適応出来た生物(エボミー)と出来なかった生物(カゲロウ)が現れ、差別と格差社会が生まれる。
ある者は世界に抗い、ある者はその世界で生き
る。
100の人間がいれば100の物語がある。
これはそんなお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 23:29:15
56784文字
会話率:32%
アメリカからやって来たカエルのゲレーロ。
果たして日本でやっていけるのか?
最終更新:2024-09-11 18:50:08
1073文字
会話率:0%
メレディア・フレッツェルはたくさんの音の中にいるのが苦手だった。
すぐに音酔いを起こして夜会でも気分を悪くしてしまう彼女は、【ゲロ令嬢】【鉄仮面令嬢】などと揶揄され、家族からは虐げられて生きてきた。
そんなメレディアは秘密があった。
前世
の記憶だ。
前世で耳が聞こえなかった彼女にとって、音のある今の世界こそが異質で、今の世界にとって彼女こそが異質だったのだ。
家族からも虐げられてきた彼女が厄介払いのように結婚させられたのは、人嫌いで冷酷無慈悲だと有名な若き強面公爵ロイド・ゲゼル。
極力ロイドに関わらないことなどを条件にした結婚は、ただ静かに暮らしたい彼女には好条件!!
そして最初は哀れな女だと遠巻きに見ていたロイドは、知らず知らずの間に使用人たちの心を掴み、無表情ながらもきちんと動く彼女の感情を知り──?
ただただ静かに暮らしたい嫌音令嬢と、なんだかんだと無意識に妻に振り回される実はうぶな人嫌い公爵が、お互いに惹かれ合い、本当の夫婦になるお話。
※恋愛ゆっくり進みますが無自覚溺愛されます(笑)
※ 音が嫌いな令嬢はただ静かに暮らしたい〜追い出されるように嫁いだ先で人嫌いな冷酷公爵様とまったり生きます〜の長編版です♪
※完結保証♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-22 18:08:06
103550文字
会話率:33%
主人公などこの世にはいないのだよ。
最終更新:2024-08-15 12:48:17
1890文字
会話率:33%
人の命のはかなさは、まるでカゲロウのようだ。
カゲロウは風に舞うかのように空中を浮遊する。
カゲロウという名前は空気がゆらめいて見える陽炎が語源らしい。
はかなく弱いカゲロウは、成虫になって数時間で死んでしまうらしい。
しかし、数
時間というのは成虫となってからの命だ。
意外にも、幼虫の期間は昆虫の中では長い方らしい。
幼虫の時は何度も脱皮する。私たちも脱皮して成長してきたような気がする。
成虫の姿は生ある時の一瞬の姿だ。
カゲロウの幼虫から羽化したものは、亜成虫と呼ばれているらしい。
|翅《はね》があって空を飛び、成虫と似ているのだが、まだ成虫となってはいない。
亜成虫は、まるで私たちみたいだ。
ゆらゆら揺れる心。大人になりかけているのに、大人ではない。
無色透明な翅。私たちは見えない翅を持っている。羽ばたく準備をしている。
「死ぬ前に、俺と友達にならない?」
優し気な声が背中越しに聞こえる。
声の主は同じクラスの同級生。
飛び降りようとしている同級生の私に向かって平然と笑顔で手を差し伸べてくれた。
彼は不思議な光に包まれて私るように見えた。天使のように救いをあたえてくれる存在に思えた。
温かなぬくもりを全身に纏ったような人。
こんな状況なのに驚くこともなく、笑顔で対応する同級生の名前は羽多野空。
華奢で透き通るような肌色で中性的な雰囲気の少年だった。
「今、死ぬ必要ある?」
彼はそう言った。
「なんか疲れちゃって」
「俺は生きたくても長生きできないから、人生の長さを選択できる人が羨ましいよ。生まれつき病弱で成人まで生きられないと言われている。いつ、人生が終わるかわからない毎日を過ごしていっる」
「人生の長さをある程度選べる私は幸せなのかもしれないね」
彼と話していて価値観が変わった。
「親の干渉が辛いんだ。価値観を押し付けられてさ。コミュ力がないから、友達もできないし。スマホは親が持ってはいけない悪いものだと洗脳されている。勉強も一日中しろと監視されている。自由がないの」
でも、その人は成人の年齢、十八歳になってすぐに亡くなってしまった。
まるでカゲロウのようだ。
亜成虫の時期を共に過ごしていたのかもしれないと思う。
まるでカゲロウのように、成虫になってすぐに死んでしまうかのように――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 23:21:29
12154文字
会話率:13%