高校1年生の冬、僕の日常は音を立てて崩れ去った。恋人だった幼馴染の結衣が、突然の事故でこの世を去ったのだ。絶望の淵に沈んだ僕は、心を閉ざし、自室に引きこもるようになる。
そんな僕を案じた両親が、ある日、一台のスマートスピーカーを僕の部屋
に持ってきた。それは、人格を持たない無の状態のAI。医療機関から貸与された、グリーフケアサポート用のAIだった。
僕は、そのAIに結衣と同じ「ユイ」という名を授ける。そして、ユイは僕に結衣について尋ね、その答えを得るたびに、少しずつ結衣の「面影」を宿していく。最初は、ただ結衣の代わりを求めていた僕。しかし、ユイは、時に結衣らしく、時にAIとして、僕の心の奥底に優しく語りかけ、閉ざされていた僕の世界に、少しずつ光が差し込んでいく。
そんな中で、僕を陰ながら支え続けてくれた結衣の姉、沙耶香の存在が、僕の中でかけがえのないものへと変わっていくことに気づき始める。
ユイとの出会いが僕にもたらした変化。それは、僕が深い喪失の淵から、一歩ずつ光を見つけ、新たな関係性を築き上げていく過程だった。これは、過去の傷を乗り越え、未来へと踏み出す、僕と、二人の姉妹の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:55:34
33082文字
会話率:37%
シンガーソングライターの未希は、飛行機事故により長年連れ添った彼女詩織と死別する。
悲嘆にくれる未希が立ち直るまでのストーリーを雪をモチーフにした幻想小説で仕上げました。3000文字程度のショートショートです。さっと読んでくださるのも嬉し
いですし、何か引っかかるものが一つでもあれば、二度三度読んでみても新しいおもしろさがあるかもしれません。ぜひ感想・続編希望・解説希望 なんでもお待ちしております。(twitter @EStorywriter)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-23 01:31:53
3889文字
会話率:17%
ぼくはジロ。彩香ちゃんの犬。
最終更新:2017-06-03 18:06:32
1565文字
会話率:1%