【1について】
エールデ・クロニクル――エールデ大陸年代記。
作者不詳のその本は、手に取った人間が、次の時代の主役となる本。
日本で女子高生「八剣 深青(やつるぎ みお)」として生活をしていた筈が、私立聖樹学院の図書室でその本を手に取った
――末に、キャロル・ローレンスとして、カーヴィアル帝国で生を受けて、約20年。
ルフトヴェーク公国次期皇位継承者エーレ・アルバート・ルーファスと出会い、皇妃となる事を請われたキャロルは、紆余曲折の末に、その手をとった。
【今シリーズ】
皇帝崩御により、エーレ・アルバート・ルフトヴェークとして、践祚した彼を支えるべく、現・公国宰相エイダル公爵から実務の手ほどきを受けつつも、キャロルは周囲の女性蔑視の風潮を、カーヴィアル帝国で、皇太子アデリシアに仕えていた時と同様に、自らの行動と言動で、蹴散らしていく。
語学力を見込まれて、送り込まれた内政室で、キャロルはリューゲ自治領に不穏な空気が生まれている事を知る。
絶対君主を持たない、一種の共和制に近い政治を行っている筈のリューゲで権力争いが起き、国の頭領として候補にあがった名前を知り、絶句する。
サウル・ジンド――カーヴィアル帝国近衛隊副長。キャロルの腹心の部下だった筈の名前に。
キャロルが抜け、さらにサウルまで抜けてしまえば、カーヴィアルの近衛隊は、骨抜きも同然。必然的に、彼女が直前まで剣を捧げて、仕えていた皇太子アデリシア・リファール・カーヴィアルの身も、危険にさらされる事になる。
既にカーヴィアルでは、死んだ事になっているキャロルではあったが、自分が、最も情報を持っている立場にいる事を理解してしまい、激しく苦悩する事になる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-12 19:00:00
229805文字
会話率:52%
『みんな少しずつ自分の道で大人になっていく。それでもずっと一緒だからね。』
「10年後にまた会おうね」
そんな無謀とも言える幼い頃の約束を成就させた片岡茜音。
でも、「再会できた」では終われない。今度は大人への階段を登りながら、本当
の幸せ探しのステージへ移ります。
茜音だけでなく、これまで脇役だったメンバー、新たに加わるメンバーの知られざる過去。そして、それを乗り越えていくための進路や決意とは……。
「ETERNAL PROMISE」第2幕、開演です。
※本作は、旧「Eternal Promise 2ndステージ」の中から必要な部分を順番に整理、加筆修正を行い、1本の作品として仕上げた作品となります。(全体からするとエピソード2に当たります)
※本作の各種セルフレイティングも保険として設定しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 18:00:00
210659文字
会話率:52%
ファネロ クロニクル2 ―黒の慟哭―
ファネロ大陸において最大の国土を有するデボン皇国。各地では野盗たちが村や街を襲う事件が多く、平穏とは言い難いのが実状だった。ある日、野盗たちに襲われている小さな村で、やがてデボン皇国の運命を左右する若
い騎士と幼い少女が出会い……。前作『白の意思』の約150年前を描いたファネロ第2弾です。
※一部、残酷な描写があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-03 13:37:04
54926文字
会話率:41%