年上のお姉さんとグロテスクなクリーチャーをこよなく愛する高校生、小春。
ある日、彼女の隣の家に憧れのお姉さんである明治羊子が帰省してくる。
彼女は光乃宮市という場所で起きた宗教災害の数少ない生存者で、心の傷を癒やすために戻ってきたのだった。
そんな羊子を見て、小春は「めっちゃ好みだ……」と口説くことを決意。
その成果もあり、二人の関係は順調に進展していくのだが――実は普通の人間に見える羊子の中身は、災害の影響で人喰いの化物に変わってしまっていた。
恋心が強くなるほどに、小春を食べたい衝動に駆られ、必死で隠す羊子。
羊子が私を食べるような化物だったらさらに完璧なんだけどなぁ、と妄想する小春。
噛み合っているようですれ違う二人の恋は、果たしてまともに実るのか。
(独立した短編として読めますが、前作『邪悪なモンスター『人間』を殺してレベルアップ』と世界観を共有しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-13 11:41:51
20286文字
会話率:42%
「逃げるしか能のない腰抜けなんて必要ない」
ぐうの音も出ない正論でパーティを追放された、『逃亡者』シルキィ。
彼女のジョブ『逃亡者』は、逃げるのが得意なだけの、珍しいが役に立たないスキルしか習得できなかったのだ。
しかし彼女は追放されるだけ
でなく、パーティのリーダーから、殺人の濡れ衣を着せられ捕まってしまう。
しかも投獄された場所は、そこで『人喰い鬼』と呼ばれる少女フウカと同じ牢屋だった。
死を覚悟したが、どうにか血を吸われるだけで済み、さらにジョブ『逃亡者』のスキルが目覚めたことで、フウカと共に脱獄に成功する。
これでほっと一安心――できるはずもなく。
殺人、強盗、脱獄の罪で衛兵に追われ、
最強の兵士に恨まれ、
街の事件に巻き込まれ、
さらに正体不明の化物まで現れて、シルキィは全力で逃げ回る羽目に。
唯一の希望は、逃げている限り上がり続けるジョブ『逃亡者』のレベルだけ。
果たして彼女は疑いを晴らし、戦わずに逃げ切り、無事に生き延びることができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 18:41:51
172080文字
会話率:40%
解離性障害と呼ばれる精神疾患を患った『私』の物語です。
ある日突然記憶や感情、知識などが分裂し、人格・IF含め1500人を超える大所帯となった脳内は毎日のように賑やかになってしまい―――?
筆者の実話を基にして書いております。一部に同性愛(
ガールズラブ/GL)要素がありますので、苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-01 09:55:33
1424文字
会話率:37%