目を覚ました時、そこはほの暗い洞窟の中で、気が付けば俺はオークになっていた。
自分が日本人であったことや、様々な知識は覚えていたのだが、自分がどんな人間だったのかは覚えていない。
所謂……記憶喪失というやつなのだろうか?
洞窟の中
は臭い醜いそして肥満の三拍子が揃ったオークばかりで、だからといって外に出れば、ビルのような馬鹿でかい木々が生える大森林を自由に闊歩する見たこともない巨大な獣や昆虫の姿ばかりで……人間なんて一人としていやしない。
理性などない化物たちが、日々本能だけで殺し喰らい犯し合う弱肉強食の世界。
そんな殺伐とした世界に癒しを求めたただ一人? の理性を持ったオークが、鍛え抜かれた肉体と技をもってそこから飛び出した時、物語は始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-02 06:00:00
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会話率:2%