唐島直也は、叔父から譲り受けたヨットで、ハワイに向かっていたが、途中時化に遭遇した。航海経験が浅い直也は、ハワイ行きを断念し、日本に向け航行していた。途中、海に浮かぶペットボトルを拾い上げた。
中には一枚の紙が入っていた。手紙には(友達
になって下さい)と言う内容で、名前・住所が書いてあった。ただの悪戯とは思えずに、尋ねて見ることにした。
船のコースを北に変えた。目指す場所は下北最北端である尻屋崎である。
住所を尋ねると、港の近くだった。家に辿り着くと、両親だけで、メッセージを流した本人は不在だった。話しを聴くと、足に障害があり、現在病院で、リハビリを受けているとのことだったが、両親に頼み込み、本人に会うことが出来た。
彼女を見た直也は、自分の不甲斐なさを感じ、
再びハワイへ行く決心をした。また来る約束をして尻屋崎を後にした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-31 20:12:04
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