「カエデさま。あなたはナーシルッディーン=マフムードさまの太陽です」
ぶほうっと、心のうちの私が吹き出すが、決してそれを外には出さない。
それが、殿倉楓。
「いえいえいえいえ、そんな滅相もございません」
「いいえ、あなたはナーシルッディ
ーン=マフムードさまのアッシャムスです。これからも、ナーシルッディーン=マフムードさまを笑わせてあげてください」
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子ども会活動を行うボランティアサークルに所属する殿倉 楓(とのくら かえで)は、近所の子どもが起こした騒動に巻き込まれ、アラブのザイード王国のナーシルッディーン・マフムード王子の逆鱗に触れてしまう。
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読んでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-17 20:25:41
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会話率:48%