編集者の垂井は、小説家・小蔦の担当をしている。小蔦は鬼才でありながら私生活は破滅的で、垂井は自ら生活のサポートも行っていた。スランプに陥った際は、閉じこもった小蔦を入浴させ、食事をさせて、担いでベッドへ運ぶことが多い。今回のスランプもいつも
通りにしていたが、いつもと違って上機嫌な小蔦へ散歩に誘われる。その最中に怪我をした垂井の血を見て、小蔦はひらめきを得たと歓喜する。執筆に没入する小蔦を見つめる垂井の心境とは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 20:46:50
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会話率:29%