誰もが幸せになれる世界というのは難しいものなのでしょう。
けれど、その理想にできる限り近いものをつくろうとすることはけして無駄ではないし、実現不可能なものではない、そう思う。
ただ、その一歩が踏み出せないだけで。
踏み出す方法がわからず、
そんな力も持たないだけで。
その一歩に失うものにしがみついて、今のままを選んでいる人がいるだけで。
だがもし、もしも。
自身の欲を満たすために苦しみ嘆く人々がいることを当然と考える人がいるとしたなら、それは一体どんな人間なのだろう。
いつも不思議に思うのだ。
そんな人間、まさか本当に存在するのだろうか、と。物語の中だけではないのか、と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-17 16:49:27
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会話率:20%