家族のような人たちを家ごと盗賊に焼かれたシホは、落葉を集めて焚火をしながら復讐計画を練っていた。そこへ通りかかった男が、「君の火には怒りの感情がこもっていて、心地よいね」と言う。シホは家を焼かれるまで神子をしていたので、男が人間ではないだろ
うと分かった。たぶん火の精だ。ホオリと名乗ったその男は、それからもちょくちょくやって来るようになる。そんなある日、近くの村が襲われて、神火の君と呼ばれる火の王が現れた。
盗賊に復讐したいと思っている神子と、その怒りの感情が気に入った火の精の話。
本編2話。番外編1話。小話3話。1月22日、番外編1話追加。
同人誌を作りました。本編2話と書き下ろし小話2話収録で、BOOTHでDL版を販売中。
https://torikaitai.booth.pm/
(一部、pixivにも掲載しています。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 06:00:00
40957文字
会話率:35%