少しだけ未来のお話です。
主人公は希空(のあ)という普通の女の子。
19歳になった彼女は生れて始めて、仕事をすることになりました。
彼女の選んだ仕事は、喫茶店の店員さん。
お店は「もう一度行きたくなる喫茶店」というちょっと変わった名
前です。
ちょっと変わっているのは、名前だけではありません。
そこで働いているのは、「ヒト」ではなく、「ロボット」だったのです。
しかし、彼らは、AI(人工知能)ではありません。
彼らは、働きたいという意思のもと、集まってきました。
彼らは、「生き難さ」を抱えているのです。
それは、身体的であったり、精神的であったり、人それぞれです。
それは、誰しもが抱く感情です。
さあ、午前11時になりました。
店長のヨネリンが、お店の前に看板を立てます。
お店に入れば、明るい声が出迎えてくれます。
「いらっしゃいませ」
お店を出るときには、温かく見送ってくれます。
「ありがとうございました」
きっと、誰もがもう一度いきたいと思うはずです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-23 18:00:00
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会話率:30%