8歳頃までは良かったなぁ。魔法も武技もバンバン使えて、おまけにありきたりな知識チートだってあった。
10歳は、まだマシ。双子の弟妹に才能があるって分かって喜んだり、嬉々として科学知識とか厨二特有のイタイ呪文とか教えたりしてさ。
12歳
なんだ、この頃なんだよ。アレ? ヤバくね? ってなり始めたの。チャンバラやってて弟に負けた。魔法合戦で妹に負けた。盤上遊戯は父上に、カードゲームは母上に負けるようになってきた。
そして15歳。かつて神童と呼ばれた事もある俺は悟った。
「やべぇ、期待と功績が重過ぎて身動き出来ねぇ」
これは『齢五つで神の子よ、黒き幼子その名はクロイス』と謳われた、クロイス・ニケイスの物語。
尚、全方位で巻き起こる勘違いの嵐に作者の頭が追いつきません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-12 07:00:00
5221文字
会話率:35%