俺、神取雅孝は高校二年生。武闘派の高校「鏡学園」の学生だ。格闘技が主の学校、格闘技――最初はあまり興味を抱かなかった。つまらなそうに日常を平常運転していたことから父に転校を勧められた結果だというだけだ。鏡学園は父の母校でもある。当時は「番長
」と称し称されいい気分に浸っていたらしい。ほんとうにのっけは父の背なんてどうでもいいと思っていたのだ。今は違う。それなりに興味深いシチュエーションを楽しもうと考えている。俺を取り巻く環境はまあ豪華だ。空色の瞳の香田、ピンと張った背筋が綺麗な桐敷、そして万能な神様を地で行くべっぴんさんの風間――美少女三人揃い踏み。
今回の舞台、出来事、テーマは、「対抗戦」である。格闘技の深淵を標榜しているらしい鏡学園に則した格好で執り行われる部と部の戦闘だ。フィジカルとメンタルの全力全開全身全霊でもって真っ向からぶつかりあう――らしい。恐らく高校生の大会としては最高峰であろう格闘技のイベントだと考えるとテンションが上がらなくもない。風間を部長とする「ファイトクラブ」はここ二年の優勝チーム。風間が入学してからてっぺんだということだ。まあまあ面白い事実ではある。女子供が頂点を手に入れるとか――だなんて言うと、多様性が重んじられるこのご時世にあっては嫌われてしまうことだろうが。
たった一人の男――美少女どもに囲まれて幸せを謳歌する俺は連中にいいところを見せてより大きな愛情を得てやろうと考える――嘘だ。
男の価値は何を得たかではなく何をしようとしたかで決まる――異議は受けつけるし、その際には容赦なく論破してやろうと考える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 05:33:18
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会話率:59%
ある繁華街にある、一見何の変哲もない居酒屋。しかし、そこに入った者には霊が憑くという噂があった。1人客には必ず幽霊が憑くため、カウンター席を取り払っていた。キャバクラかよ。
最終更新:2022-08-05 17:21:51
2214文字
会話率:40%
日本国の愛すべき猫顔の姉さんへ。
最終更新:2021-12-21 09:43:22
341文字
会話率:0%
ゲームストーリーを飾り立てる役目を持つ「脇役」たちが、意思を持つ世界。脇役たちにはそれぞれ通り名がつけられ、職業としての役目があった。
あるものは待遇の改善を要求し、またあるものはストーリー上の自分と素の自分の乖離に悩む。
そんな世界
観があるこの物語で主人公を張るのは、まさかの「荒くれ者」!?
「おい兄ちゃん、べっぴんさん連れてるじゃねえか」
こんなセリフ、きっとどこかで聞いたことがあるだろう。
そう。なんかギルドの入り口あたりで主人公に絡んでいって、なんか撃退されて、そいつがランク高かったりして他の冒険者からすごい新人が現れたみたいな目で見られるあれである。
あれが主人公だ。
荒くれものが同じような脇役と駄弁ったり、時には主人公になりたくて戦ってみたり、ハーレム目指してみたり……。
新感覚異世界日常コメディ、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-08 19:06:48
25046文字
会話率:43%