御津代みつは。
稀代の口悪美少女でありながら、俺と同じ文芸部に所属する文学少女でもある。
理由はわからないが、御津代の悪口は俺にのみ向けられるようで、男子高校生の繊細な心は毎日のようにズタボロだ。
そんなある日、御津代のシャツのボタンが外
れているのを目撃する。
一番上から数えると、五番目のボタン。
それを指摘したら御津代のなんの逆鱗に触れたのか、顔を真っ赤にして引きちぎったボタンを投げつけてきた。
これがキレる子どもたちかと嘆かわしく思っていると、どうやら外れたボタンには意味があったようで。
仕方ないから、ひねくれ毒舌文学少女の心のうちを解明してみることにしよう。
【推理〔文芸〕ランキング2020/07/05日間2位07/07週間2位07/23月間2位、ありがとうございました!】
【2020/08/06、ジャンルを推理〔文芸〕から恋愛〔現実世界〕に変更致しました】
この作品は「ノベルアップ+」「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-16 21:48:53
30501文字
会話率:21%
遥か昔、前触れもなく人は魔法という手段を手にいれた。
異なる属性、異なる魔力量を持つ人々の生活は魔法という手段により最適化され、世に魔具と呼ばれる道具が広く普及することになった。
だが、一方で魔物という魔力を持つ生物も同時に出現したこ
とで、それを討伐し利益とする『ギルド』が作られた。
魔法が広く普及し、誰もが魔法を持つ時代。
だがその裏で魔物とはまた別の怪物たちが存在していた。
人に化け、隠れ、血を啜る恐ろしく狡猾な怪物たち。
生者を恨む死した人間の魂。
姿を現さず人の生き血を啜る怪物。
人を欺き、意のままに操ろうとする悪魔。
そんな怪物たちと戦う“狩人”と呼ばれる集団が存在する。
この物語は狩人の一人であり、世界で唯一魔力の一切を持っていない男、ライル・シングスの記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-18 18:00:00
130643文字
会話率:47%