七海とムイ、ふたりの視点で進む物語。
八重山諸島の伝説の英雄オヤケアカハチが、ちがう未来に進んだ世界の話です。
もしもイリキヤアマリ神がアカハチに力を貸していたら?
もしも八重山(やいま)が琉球国や日本とは別の国になっていたら?
そんなこ
とを考えながら書いています。
算数が苦手な小学6年生・城間 七海(しろま ななみ)。
0点をとってしまった答案用紙を海辺へかくしに行ったら、イタズラ者のキジムナー「ムイ」に答案用紙を飛ばされた。
七海はそれを追いかけて海まで入っていき、深みにはまって流されてしまう。
あわてたムイが七海を助けようとしたとき、不思議な光の円が現れた。
2人が引きこまれたのは、星の海。
七海はそこで、自分そっくりな男の子とすれちがう。
着ている服がちがうだけで、顔も体つきもそっくりな子。
七海そっくりな男の子はこう言った。
「やあこんにちは。あとはまかせたよ」
けれど七海が話しかける前に、男の子は通り過ぎてどこかへ消えてしまう。
七海たちが光のトンネルからおし出された場所は、知らない砂浜。
キョロキョロと辺りを見回しながら歩いていると、知らない大人たちがあわてた様子でかけ寄ってきた。
七海は、だれかとまちがわれて連れて行かれてしまう。
そこは、七海の世界とはちがう歴史をもつ、もうひとつの世界。
七海は、ヤイマ国の第七王子ナナミにそっくりだった。
おまけに、ヤイマ国の王妃は、七海のママにそっくり。
王妃から「ナナミがもどってくるまで第七王子のフリをしてほしい」とお願いされた七海は、しばらくお城で暮らすことになる。
ひとりっこの七海に6人も兄が出来て、うれしかったり、とまどったり。
すぐ上の兄リッカとは、いちばんの仲良しになる。
七海が王子の代わりに勉強することになるのは、なんと魔術(マジティー)。
七海は魔術書を読んでみて、その内容が算数よりもずっとカンタンだと気づいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 15:19:04
64705文字
会話率:30%
母が亡くなったあと父が亡くなるまでの間に、大きなさみしさの予感に襲われることがたびたびありました。あー、わたしは、ひとりっこなのだと。父が亡くなれば、幼かったときからの家族はわたしを除きもう誰もいなくなってしまうのだと。
そうした想いを
、縁もゆかりもない店の窓から映る、老職人の静かで淡々とした手元を見つけると何故か落ち着けました。それが、なぜなのか、父が亡くなり三回忌を向かえる時間のたったいま、振り返るとわかるような気がしてきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-26 06:07:09
2567文字
会話率:0%
島に一つだけしかない電話が備え付けられている建物、通称『電話ボックス』を管理する岩井洋二(いわい ようじ)は、毎日『電話ボックス』を訪れる人々と交流しながら暮らしていた。
そんなある日、洋二は島に物資を届けるために一週間に一回島にやって
くる貨物船に間違えて乗り込んでしまったという女子高生・汐咲華菜(しおさき かな)と出会う。彼女は事故的にこの島に来てしまったにもかかわらず、島から出ることができなくなってしまった。
それと時期を同じくして、洋二と関わりのあった人々が次々と姿を消していく。
華菜をもといた場所に返すため、そして行方不明の人々を見つけるために、洋二と華菜は協力することになったのだが、その中で彼らは島にまつわる秘密を解き明かしていくことなる——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-23 15:06:11
7566文字
会話率:32%
妹が、記憶喪失になった。
彼女は天真爛漫、才色兼備の高校生であったが、しかし、友人を庇って交通事故に遭った。
そもそも俺を嫌っていた妹だが、記憶喪失になって彼女は何を思う――?
そして、引きこもりだった俺は、ネットで知り合った女の子と交流
し、あることを思うようになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-28 13:41:19
3015文字
会話率:20%
・人知れず人類の脅威である『悪魔』と戦う魔術師、六条の物語。
第一話:女子高生、七瀬いのりは同じクラスに転校して来た六条に正体不明の感情を抱いていた。なぜだか彼が気になるのだ。彼を見ると、ひとりっこであるはずの彼女は何故か『お兄ちゃん』と彼
を誤認しそうになる。授業中に倒れたことがキッカケで、気になっていた六条と会話をすることが出来て喜ぶ七瀬、しかし、彼女は突如として異世界・魔界に迷い込む。六条とはぐれ、パニックになる七瀬の前に、悪魔『アンサング・ヒーロー』が現れる。六条に再会するために、彼女はその悪魔アンと契約し、魔術師となる。怪物に襲われている六条に手を貸した七瀬は、もとの世界に帰還を果たす。七瀬のオデコにキスをして、記憶消去の魔術をかける六条であったが、七瀬にはそれは効かなかった。
第二話:悪魔のせいで恋人にフラれてしまった少年、一番坂はある日、悪魔の情報を求めていた六条に絡まれる。空手を極めている一番坂は、六条とケンカじみた騒動を起こすが、その実力を認め、彼に情報を渡すのだ。悪魔と契約していたのは、一番坂の病弱な親友であり恋人を奪った少年、幸村だった。帰宅した一番坂に、アンは不安を煽るメッセージを送りつける。アンの策にハマり幸村が入院する病院に訪れる一番坂。そこで彼は悪魔の存在と、恋人と親友に起きた悲劇に真実を知る。人類史上最強を自負する一番坂は、生身で悪魔との格闘を開始するのだ。
第三話:七瀬と一番坂を協力者にした六条。平和な日々はドジな魔術師・千堂桃華との出会いで崩れ去る。妹や仲間の魔術師たちを救うために、強大な悪魔『グラン・グラール』の情報を集めていた千堂は、六条たちと共に魔界に迷い込み、共闘して強敵を倒すのだ。明らかになる世界の秘密。そして、更なる襲撃者の乱入。六条、七瀬、千堂は撃たれ、七瀬は襲撃者、悪魔・白尾に誘拐されてしまう。
第四話:白尾を千堂の妹の命を救おうとしていた。そのために『グラン・グラール』の情報が必要であったが、その力に呑まれ狂っていた。新たに吸血鬼としての力を継承した六条は、七瀬を救出するために仲間たちと共に白尾の本拠地へと殴り込む。白尾は対暗黒魔術師の兵装に乗り移るも六条に敗北、しかし『グラン・グラール』に呑まれ暴走する。ヒロイン救出、哀れな白尾、死にゆく少女、最大の強敵。六条は全てを解決して真のヒーローになれるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-03 22:09:31
161255文字
会話率:62%
主人公――越坂部純一は理想的な妹が欲しかったひとりっこの寂しい高校生だった。
だが、しかしある日を境にして彼の人生は大きな岐路に立たされる。
――そう。彼の前に突然その理想的な妹とやらが現れたのだ。その正体は彼が授業中にノートに描いた
単なるお遊び程度の落書き。つまり相手は2次元の世界からやって来たトラブルメーカー。
そんな折、越坂部純一に2つの暗い過去の記憶がぶり返す。
1つはかつて自分にも本来生まれるはずだった実の妹。幸せと書いて幸(さち)と呼ぶその名の少女の存在。だが、それは母親の流産と言う形で実に呆気なく幕を閉じた。
そしてその現実を噛み締めた時、越坂部純一は自分に兄たる資格がもう来ないだろう事を覚ってしまった。
もう1つは中学生の頃に別れた元カノ――月見渚の事。だが、純一は自分から振ったはずなのに心のどこかで彼女の事を引きずっていたのだ。
そして先輩後輩の間柄である1つ上のなんだかよく分からないロリコン魔。
その名も連動誠先輩がある都市伝説を語り出す。その正体は言うまでも無く純一が描いた落書きから出現した少女の存在。
結局その出会ってしまったのも何かの縁か妹が欲しかったチョッとエゴな感情も手伝って純一はその少女をサチと名付けた。
しかしその妹サチはとんでもない発言をする。過去に別れたはずの月見渚がまだ自分の事を待っていると言うのだ。場所は簡素などこにでもある公園で。
最終的に2人は関係をやり直す。そしてそれと同時に妹サチも姿を消した。
やがて時は経ち、学生結婚をした2人の間に生まれた子供の名前を幸(さち)と名付けた。
それはもう1人の越坂部幸(おさかべさち)。かつて自分の想いを運んでくれたあの落書き少女――妹サチへのそれはささやかな恩返しでもあり感謝のしるしでもあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-02 10:53:39
33821文字
会話率:33%
ひとりっこが沙漠を越える話です。
最終更新:2014-12-19 05:00:00
5642文字
会話率:31%