――禁忌歌《きんきか》 『歌ってはいけない呪われた歌』
それは歌ってはいけない歌だった。
友人たちと訪れたカラオケ。楽しいひとときが一転、恐怖の始まりとなる。ひとつの歌が原因で、次々と不気味な現象が起こり、仲間たちが次々と姿を消していく。
事件の真相を追う樹達。そして、事件の背後に潜む真実を知る事となる。
これは呪い?それとも……
一体なにが起こったのか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:21:55
62371文字
会話率:34%
【夏休み集中企画】
夏休み中の出来事の話をし、夏休み中(8/31)までには確実に完結か途中終了をお約束する企画です。
完結はめざしますが気力や不慮の事態で完結の確実なお約束はできません、ご了承ください
ここはVRMMORPG「アルシュメ
タリエル・ヒーローズ・オンライン」。
5周年企画ということで、最近初心者優遇の巨大キャンペーンで新規を呼び込んでいるゲームである。
そこにふらりと、友人の勧誘で始めた【朝霞 夢】の希望に満ちたMMO人生は甘くなかった。
追放、リアル知人からのアイテム強奪、何も知らないことからくる周囲の視線…数限りなく続く苦難たち
彼女は、成り上がったりざまあしたり、世界を目指して勢力を築いたりできる器なのだろうか?
無駄な期待も含め、リアルとゲームで追い立てられる、祭り上げられる彼女の明日はどっちだ。
皆勤を逃したくないから学校は休まない!
夏休みだけしか廃生活はできないぞ!
そんな夏休みのひととき、リアルタイムで追いかけるように皆様も眺めてみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:21:16
27387文字
会話率:31%
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こちらは、魅了持ち執事と侯爵令嬢の外伝になります!
本編➡https://ncode.syosetu.com/n3683kr/
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あらすじ
帝都政府の中枢に君臨する、
若き皇族にして次代を担う帝王――
ユリウス・フォン・エーレンベルク殿下。
その執務室に常駐する、筆頭書記官のレオン(33歳、独身、喪女、生物学的には男)は、
百名におよぶ文官を束ねる頂点にして、“殿下より殿下の文章”とまで称される存在。
だがその異名の本質は、殿下を深く、正しく、愛しているという一点にある。
だが──
ある日、彗星のように現れた青年ヴァルターによって、
殿下は、そして執務室は、少しずつ「変わって」いく。
ランチの同伴、紅茶のひととき、庭園での戯れ──
かつて見たことのない表情を浮かべる殿下に、
レオンは混乱し、胃痛を募らせながらも、
静かに「その変化」を見守りつづける。
これは、殿下に恋い焦がれた男の、敗北の物語ではない。
──ただ、愛ゆえにすべてを見届ける者の、
ほんの少しの矜持と、たくさんの苦悩と、
そしてそれでも崇拝はやまぬという、
“信仰”に近い何かを綴った、文官の黙示録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 15:32:28
1795文字
会話率:9%
侯爵令嬢レティシアは、誰にも言えない秘密を抱えていた。
――それは、前世の記憶を持つ“転生者”であるということ。
社交界で微笑みを浮かべながらも、本心を隠して生きる彼女の唯一の救いは、
不器用で真面目な近衛騎士・カイルのまっすぐな眼差しだ
った。
月明かりに照らされた宮殿の庭園。
誰にも聞かれない夜のひとときに、彼女は問いかける――
「……貴方は、わたくしのことをどう思っていらっしゃるの?」
身分の壁を越えて紡がれる、ひと夜の甘い恋。
恋に不器用な騎士と、誰かに愛されたかった令嬢が、
月夜に交わす“恋の誓い”とは――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 11:10:01
16125文字
会話率:35%
かつて日本でありきたりのろくでなしだった俺は、ある日お約束のトラック事故によって死亡する。たいていの人は死を悲しむものだと思うが、俺は「これでチート、ハーレム、ヒーローの異世界勇者になれるぞ!」と喜んで異世界に転生する。
しかし転生先で俺は
一日もしないうちに、ガハハと笑う魔神王の降臨に出くわし、テンプレお姫様セレスティーナに救国の王子様と勘違いされ、放逐されたざまぁの悪役令嬢エミリアに出くわし、そして天から舞い降りた聖女フローラに勇者と呼ばれるようになった。さらに世界には「七つの大罪」といういかにもな魔王たちが現れ、そいつらは俺が続々と生み出すチート能力により滅ぼされる。最初こそ全部盛りの混沌とした世界に振り回されつつも、自身の活躍、人を幸せにしているという達成感、そして俺を愛してくれるセレスティーナ、エミリア、フローラによって俺はようやく「生きていていいんだ」と自己を肯定できるようになっていく。これは流行りの要素全部盛りの俺が、同じく今昔、東西、流行りの要素全部盛りの世界で、あらゆるチートで世界に挑戦し、愛する三人と生きる物語だ。【※】たまに逢瀬(ラブラブ)イベントが起きますが、なるべく生々しくなりすぎないよう、言葉を選んで描写しています。また、主人公(あなた)を含め、三人のヒロインやほかの登場人物がひどい目にあう描写や展開、残酷、鬱、曇らせ、NTRなども一切ありません。純粋におバカでテンプレな娯楽小説です。電車待ちのひとときや、アイスブレイクの際にちょろっと読んで楽しんでいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 09:29:26
63783文字
会話率:33%
アンナ・レイナードは、雨を操るレイナード家の一人娘。母キャサリンは代々その力を継ぐ「特命伯爵」であり、豊穣を司る王家と並び国を支える家柄だ。外交官の父ブライトは家を留守にしがちだが、手紙や贈り物を欠かさず、アンナは両親と穏やかな日々を送って
いた。ある日、母は「明日から雨を降らせる」と言い、アンナと一緒に街へ買い物に出かける。温かな手を引かれて歩くひととき、本と飴を選ぶ楽しさ。
やがて雨が降り始め、国は潤ったが、異常気象の兆しが見え始める。キャサリンは雨を止めようと努力するが、うまくいかず、王家やサニダ家に助けを求めても返事はない。やがて体を壊し、キャサリンはアンナに虹色のペンダントを託して息を引き取った。アンナは悲しみを胸に、自らの力で雨を止め、空に虹をかけた。
母の葬儀の後、父はすぐ王宮へ戻るが、アンナはペンダントを握って耐える。ある日、継母ミラベルとその娘マリアンが屋敷に現れ、「この家を任された」と告げる。手紙には父の字でそう記されていた。以来、アンナの大切な物や部屋までも奪われ、小屋で一人暮らすことになる。父からの手紙はミラベルとマリアンにのみ届き、アンナ宛てには一通も来ない。ペンダントを握って耐える日々が続いた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 07:30:00
3113文字
会話率:18%
商店街の一角、少し奥まった路地にある小さなカフェ── Café Lueur(リュール)。
名前の通り、「ほのかな光」に照らされたようなその店は、
通りすがりには気づかれにくいが、どこか足を止めたくなる不思議な空気をまとっている。
古い建物
を改装した店内には、カップとスプーンの音、低く流れるジャズ、誰かのささやかな話し声。
騒がしくはないが、完全な沈黙でもない。
ちょうど良い温度で、誰かの記憶や、まだ名前のない感情を受けとめてくれる。
そんな場所に、ある年の冬、一人の男が通いはじめた。
黙ってコーヒーを飲み、なにかを見て、なにかを考えている。
誰にも話しかけず、誰とも交わらず──けれど、その沈黙には、言葉以上の“視線”があった。
カウンターの奥から、その背を見つめる青年がいた。
ふたりは、名前より先に、“見る”という感覚でつながっていく。
季節がめぐるごとに、人々の心の奥にあるものが浮かびあがる。
それは時に、誰かの視線の話であり、誰かの消えた心の話でもある。
なかには、血と記憶の交錯する事件や、古い家に残された謎めいたしきたりさえ──
そんな“影”のひとつひとつに、ふたりは寄り添い、そっと踏み込んでいく。
けれど、すべての始まりと終わりには、いつもこのカフェがある。
ブレンドコーヒーの香りと、ひとときの沈黙と、まだ言葉にならない想いを乗せて──
やがて、見つめた先に残るものは、消えかけた火ではなく、誰かのための灯であるように。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-25 07:00:00
71012文字
会話率:30%
北川古書店に現れた一人の若い女性──彼女の名は前沢綾乃。『一葉日記』を手にしたその瞬間から、雅人と彼女の文学を巡る対話が始まる。就職、夢、小説……互いの思いが交差するひととき。静かな午後、古書店に灯る小さな縁が、未来の扉を静かに開いてゆく。
最終更新:2025-07-25 05:27:24
922文字
会話率:67%
新しい人生では立ってする事が出来なくなっていた。
晴れた屋上での癒しのひとときは、見知らぬ女子生徒の紐なしバンジーによって終わりを告げる。
彼の信念がそのバンジーに付き合うことを選び、その人生に早めのピリオドを打ってしまう。
訪れるはず
の衝撃はない。目を覚ました彼女は自身が生まれ変わった事を知った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 05:03:17
1337924文字
会話率:55%
「私の最優先事項は――木陰のランチ!」
貴族の公務に追われる才媛マリアンナ。
クラスでは地味で目立たないエストちゃん。
ふたりがひとときだけ心を寄せあう、春の昼休み。
完璧なはずのマリアンナが、エストちゃんにだけ見せてくれた、
ちょっぴ
り不器用で、ちょっぴり特別な“お弁当”。
これは、彼女たちの世界で一番やさしい、
ひとくちの「おすそ分け」の物語――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:47:37
1945文字
会話率:35%
37歳、営業課長代理として働く高山順一の唯一の楽しみは、週末に行きつけのコンセプトカフェ「ショコラティエ」でお気に入りのキャスト「みか」と過ごすひとときだった。仕事に追われる日々の中で、みかの笑顔だけが順一の心を癒してくれていた。
そんな
ある夜、残業を終えた順一はいつものように「ショコラティエ」へ向かう途中、突如眩い光に包まれる。目を開けると、そこは神秘的な異世界。黄金の髪を持つ女神が現れ、彼に謝罪する――本来召喚する予定だった「勇者」とは別に、順一を誤って異世界に召喚してしまったというのだ。
女神から「元の世界には戻れない」と告げられた順一だが、代わりに通常より多くのステータスポイントと特別なスキル「万能適応」、さらに20歳までの若返りを与えられることに。順一はそのステータスの大半を容姿に振り分け、「推し」に会うための新たな人生を歩むことを決意する。
召喚先の異世界には、20年前に召喚された日本人たちが作り上げた「コンカフェ文化」が根付いていた。しかし、冒険者として稼ぎながら生きていくのは簡単ではない。稼ぎの大半が生活費に消え、推しに会う余裕などどこにもない。
「絶対に、推しを見つける!」
その一心で努力を重ねる順一。彼はこの異世界で新たな推しと出会い、成長していく。これは、異世界に誤って召喚された男が、推しのために剣を握り、モンスターを倒し、ダンジョンを攻略する、異世界×冒険×コンカフェの異色ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 20:20:55
208388文字
会話率:45%
亡き妻との思い出と共に、ひっそりと喫茶店セピアを営む慎太郎。
静かな黄昏のひととき、止まったままだった古時計が、ある日ふいに動き出す。
優しい光に包まれたその瞬間――店ごと、異世界の森へと転移してしまった。
戸惑いながらも、慎太郎は異世界
の地で喫茶店セピアを再び開くことを決意する。
森で採れる不思議な豆、見知らぬ水――それでも彼の淹れる珈琲は、心をそっと包み込む。
「今日のあなたに必要な一杯を、お淹れしましょう。」
やがて店には、種族も身分も異なる客たちが次々と訪れる。
悩みや悲しみを抱えた彼らに、慎太郎の珈琲と静かな対話が、ひとときの安らぎを与えていく。
亡き妻への想いを胸に、異世界の片隅で営まれる優しい喫茶店。
その扉は今日も、誰かの心を癒すために、そっと開かれる。
※不定期更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 15:00:00
5759文字
会話率:7%
2010年の夏、地方の村に住む17歳の少女・葵は、祖母の遺した手帳に記された「空蝉」の言葉に心を揺さぶられる。蝉の声が響く縁側で、村の少年・悠と過ごすひとときは、夏の儚さを際立たせる。夏祭りの夜、川辺で二人は刹那の美しさを感じ合うが、夏が終
わると葵は都会へ、悠は海の近くへと別れる。時が経ち、葵は手帳と川石を手に、あの夏の記憶を振り返る。空蝉は、去りゆく夏の美しさと、愛した時間の証を象徴する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 13:33:33
1736文字
会話率:50%
ある日のこと。叶奈(かな)はある喫茶店に立ち寄る。聞き覚えのある声。彼は一体何者なのだろうか?
最終更新:2025-07-22 18:41:30
66179文字
会話率:44%
平凡な高校生・桜井悠斗は、夏休みに**下呂温泉の老舗旅館「夕凪楼」**での住み込みアルバイトに応募する。東京の日常に満たされない思いを抱えていた悠斗は、新幹線と特急を乗り継ぎ、憧れの和の世界へと足を踏み入れた。
旅館の仕事は想像以上に厳し
く、慣れない敬語や重労働に戸惑う日々。しかし、女将から特別指導を受ける同年代の女将見習い・佐藤凛の涼やかな笑顔と、しなやかな仕事ぶりに、悠斗は次第に惹かれていく。凛のひんやりとした指先や石鹸のような香り、そして彼女がまとう格式ある着物の佇まいは、悠斗の心を密かに揺さぶった。そんな中、同じ高校の同級生・新堂蓮もアルバイトに加わる。器用に仕事をこなす蓮と、凛との距離が近づく様子に、悠斗は焦りとジェラシーを感じ始める。
大規模な宴会を仲間と乗り切ったことで仕事の喜びを実感し、お客様へのミスで女将や藤原仲居から厳しく叱責されながらも、手作りの甘味を差し入れてくれる温かさに触れる。深夜の旅館散策や、凛と蓮と三人で分かち合った缶ジュースのひとときを通し、悠斗は「夕凪楼」という空間の魅力と、自身の成長を自覚していく。
しかし、蓮が凛を花火に誘う場面を偶然聞いてしまった悠斗は、言えない恋心を募らせる。仕事中、凛が落とした可愛らしいヘアピンを拾い、こっそりポケットにしまう悠斗。蓮が常に一歩先を行くように凛をサポートする姿を見て、悠斗と蓮の間には、言葉にならないライバル意識が芽生えていく。
短い夏休み最終日、悠斗は心からお客様をもてなし、女将からの感謝の言葉に深い達成感を覚える。しかし、駅へ向かう凛と蓮の後ろ姿を見送り、喉まで出かかっていた**「好きだ」という言葉は、結局言えないまま下呂の夜空に吸い込まれていった。**
新学期、東京に戻った悠斗は、「おもてなし」の精神が深く根付き、学業にも真剣に取り組む自分に気づく。机の引き出しにしまわれた凛のヘアピンを見るたび、あの夏の日々や、言えなかった言葉の重さが蘇る。旅館での恋は成就しなかったが、悠斗は「夕凪楼」で得た経験が自分を大きく成長させてくれたことを確信する。女将の言葉を胸に、いつか凛と胸を張って向き合えるその日のために、もっと素敵な自分になることを誓い、悠斗は新しい季節へと歩み出すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 16:55:14
6354文字
会話率:0%
3000字相当の小説断章をお届けします。映像が目に浮かぶように。ひとときの架空の体験を
最終更新:2025-07-22 10:41:57
304133文字
会話率:29%
自らを魔女称する高級娼婦にして男爵夫人のヌイヴェル。
“肌の触れ合った”相手から情報を抜き取る魔術を行使する。
部屋の中ではひとときの安らぎと楽しみを、部屋の外では陰惨たる収奪と暗闘を……。
陰謀渦巻く上流階級の世界を、己の美
貌と才知と魔術をもって渡り歩き、程々に贅沢をして、それなりに恋をして、何より盛大に楽しんで、自分の人生を謳歌したい。
そんな一人の女性の数奇なる日々の一幕を描くヒューマンドラマ形式のファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 20:46:40
943012文字
会話率:28%
彼の車で海沿いの道路を走る。週末恒例のドライブデートだ。
いつもならば幸せなひとときのはずなのに、なんだか今日は雰囲気が違う。彼が単純な作業みたいな感じで運転しているのだ。
私は内心、心配してしまうのだが……。
(「カクヨム」「
エブリスタ」でも掲載しています。「幸福」「作業」「破裂」というお題の三題噺で書いた短編です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 15:17:46
1354文字
会話率:16%
恋をした相手は、水神様でした。
だから私は、何度死んでも――きっとまた恋をする。
ぽちゃん。
湖に沈められた私は、何度死んでも、また目を覚ます。
冷たい水の底で繰り返すうちに、忘れていた記憶が蘇る。
死の理由、死ねない理由。
そして、私
が愛した水神様との記憶も、すべて――。
これは、ひとつの恋と、終わらない愛の――
ちょっぴり不思議で、少しだけ切ない物語。
※本作は異世界・中世風の村を舞台とした「切ない恋愛要素を含むホラー短編」です。暑い日々が続きますが、ひとときの涼と、ほんの少しの切なさをお届けできれば幸いです。
※ホラー作品につき、「死」や「水に沈む」などの描写があります。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 15:02:04
8480文字
会話率:8%
長きに渡る人間と魔族の戦いは、
聖女が魔王のもとへ嫁ぐことを条件に、ひとときの平和を得た。
花嫁衣装に身を包んだ第三王女カティア。
その隣に仕えるのは、ただ一人、付き人として選ばれたイリナ。
だが、イリナの正体は――王国が密かに放った暗
殺者。
魔王を葬ること。それが、彼女の本当の使命だった。
けれど、魔族の王ラグナスはすべてを見抜いた上で、静かに告げる。
「君の手で、私を終わらせてほしい」
カティアとラグナスは、次第に惹かれ合い、
やがて心を通わせ、互いに深く愛し合うようになる。
その愛を、誰よりも近くで見つめ続けるイリナ。
使命と、報われない想いの狭間で揺れながら、彼女はひとつの選択を迫られていく。
愛してはいけない。
殺さなければならない。
それでも、心は確かに揺れていた。
──今日も私は、愛する人を殺す方法を探している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 22:07:11
100864文字
会話率:10%