「ずっと好きでした!お付き合いして下さい!」
酒場の喧騒の中、その声はいやにはっきりと響きわたった。
「え…………」
言われた“彼女”は、驚きに固まってしまって咄嗟に反応ができない。
周囲の酔客たちがニヤついて口々に囃し立ててくる。
そんな中、真っ赤にした顔を下げて右手を差し出す彼と、その彼を見たまま固まってしまった彼女だけが、微動だにしていなかった。
「えええええ——————っ!?」
やがて発せられた彼女、つまり7年もの間男所帯の騎士隊の生活を続けるうちにすっかり女らしさを欠片も残さず失ってしまった自覚のある騎士隊長の声は、それまでのどの野次よりも大きく響きわたったのだった。
「そ、そもそも君は私の一体どこをそんなに!?」
「えっだって隊長さんは美人だし気立ては穏やかだし」
「そ、そうか……?」
「町のお年寄りや子供にも慕われているし」
「ま、まあ、職務だからな」
「死にそうな仔猫を拾って看病するくらい優しくて」
「待ってどこで見てたの君!?」
「笑顔が爽やかで素敵で」
「そそそそんなことは……!」
「いつでも元気で明るくて」
「ききき気のせいでは……?」
「僕にとって天使のような人です!」
「うわあああああ!もうやめてくれえええ!」
これは小さな町の騎士隊長を務める彼女が、町唯一の酒場の給仕の青年に、抵抗むなしく口説き落とされるまでのお話。
◆一途で真っ直ぐでグイグイ来る年下青年と、自分の幸せを半ば諦めているちょっとワケあり騎士隊長の彼女の、ドタバタすったもんだラブコメディ。見てお分かりの通りハッピーエンド確約です!
でもちゃんと(?)波乱もあるよ!
◆今回、キャラの名前や舞台設定の組み立てを中心にChatGPTを活用しています。作者初の試み。なおプロットおよび本文は基本的に全部作者が考え書いていますので、そこをAIに頼ってはおりません。
◆この物語はフィクションであり、実在の人物、地域、団体、企業、国家などとは無関係です。また法令違反や暴力行為を推奨するものではありません。
◆この作品はアルファポリスとカクヨムでも同時公開します。更新は3日ごとに1話の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 20:00:00
49546文字
会話率:51%
リゼルハイム王国、その国の騎士団といえば誰もが憧れる存在だ。そんな中、18歳という若さでその団長を務める美少女がいた。彼女の名は、〝シェルフィア・ローズフレイム・リゼレア〟。それ以外にも数多の実績、実力をもつ彼女は、その若さにして少女の面影
は感じられなかった。
しかし、そんな彼女も、やはり18歳となれば年頃の少女である。無意識に惹かれてしまい、どんどんその気持ちは大きくなっていって・・・
そんな感じの騎士の女の子が幼馴染に恋して不器用ながら恋愛する話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 00:42:00
4516文字
会話率:39%
ある日、荒川巻斗は彼女が寝取られる夢を見た。……って何でだよ!そもそも彼女とかいないし!そう思っていた俺だが、その夢を皮切りに周囲が一変していく。具体的に言うと、彼女が出来てしまったのだ。それも、俺にベタ惚れのめちゃくちゃ可愛い彼女が。そん
な可愛い子なんだから、あの時の夢のように他の男に寝取られる訳にはいかんよな!ということで、俺は彼女の心を離さないように、死ぬほどイチャイチャすることにした。あ、間男さん?俺たちの仲に付け入る隙なんてないんで、どっか行ってくれませんか?もし奪おうとなんてしたら、どうなるか……。分かりますよね?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-17 20:00:00
90549文字
会話率:52%